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一番泣ける友情&恋愛 作者: い ち こ

最終回   28
譲二の家についた
綾瀬は緊張しているような顔で
チャイムに手を延ばした
そして軽く押す
家の中にチャイムの音が響いた
少ししてドアが開いた。
そこには16年ぶりに見る譲二と潤の姿があった
綾瀬は両手で口を覆うと嬉しそうに笑った
譲二を潤も綾瀬に抱きついて
まるで子供のようだった
「久しぶり!!」
3人共通の最初の言葉だった
後ろから出てきた千秋は香奈の所に来た
「綾瀬さん美人じゃん、美人親子だな」
そう冗談まじりで軽く笑った
「千秋こそこんなかっこいいお父さんいないよ」
そのまま大人群はつもりにつもった16年間の漂流記を
語っていた
もし昔に戻れるなら戻りたい
そして一生そのままでいい
よく綾瀬が呟いて居た言葉だ
きっと綾瀬はこの時を望んでいたに違いない
そして今16年の思いをひとつに放ったのだろう
これでいい
きっとこれでいいんだ
この先どうなろうと香奈には関係のない‥‥
綾瀬の道にどんな身内も知り合いも手を出す事はできない
「千秋‥‥」
「ん?」
香奈は泣いた
泣きたい時に泣けば笑いたい時に笑う事ができる
「あたし‥‥この先‥‥一生‥‥この日を忘れないと思う‥‥
 忘れたら‥‥千秋も忘れちゃう‥‥恐いの‥‥‥全部が‥あの日
 はじめてあって‥‥‥‥千秋を冊越えて‥‥‥‥本当は‥あの冊
 越えられたの‥‥勇気出せば越えられたの‥‥あたし‥甘えたら‥
 誰か‥‥かまってくれ‥‥るんじゃ‥ないかって」
鼻をすすりながら話した
心の冊を越えて今の心境を千秋に話した
千秋は香奈の背中をかるくさすった
「俺もあの日会ってよかったって思ったよ、ずっといつ
 喋りかけようって思ってて、すごくラッキーだった今
 親父が母さんの事忘れても多分怒らない、綾瀬さんを好きになっても
 どうでもいいって思う、つーか親父には親父らしく死んで欲しいし」
16歳と16歳
それでも心の中はまだまだ子供かもしれない
だから今を一生懸命生きる子供がいて‥‥
今を寂しそうに生きる大人がいるのかもしれない
だからって全てを放り出したら
そこで逃げる事になっっちゃうから泣いてでも傷付いてでも
人生の冊と山を越えて大人にならなくちゃいけないんだ
香奈の携帯が鳴った‥‥‥

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Novel Editor by BS CGI Rental
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