「そことなく気品があって、髪の色といい目といい 顔といい、あの時の綾瀬だよ」 潤は喜んで言う 16年も会っていないのだからすごく嬉しかった この街で生きている事が嬉しかった すると香奈の携帯が鳴った 綾瀬からだった 「もしもし」 香奈は電話に出ると綾瀬は言った 『香奈ちゃん?お母さんだけど、今実家についてね 明日は休日だから義母様の所で最後を一緒に過ごすから もしかしたらしばらく帰れないかもしれないわ‥‥』 その漏れた声に2人は驚いた そして同時に叫んだ 「「綾瀬!!!」」 声が届いたらしく綾瀬は電話越しに言った 『誰?香奈ちゃん』 香奈は喜んで言う 「譲二おじさまよ」 すると綾瀬は無言になった。 香奈の携帯を潤は取って喋った 「もしもーし、潤ちゃんですけどー16年ぶりだね」 綾瀬はまたまた驚いて言った 『‥‥じゅ‥‥潤ちゃん?!‥‥譲二もそこにいるの?!』 かすかに綾瀬の声は震えていた そして潤は言う 「いつでもそっちいていいよ、香奈の面倒俺等が見てやるし」 むさくるしい男共だけど綾瀬の親友達だから 何もおこらないと確信した綾瀬は言った 『じゃあ、頼もうかしら、今もう時間ないの、今度掛け直すわ』 そういって電話は切れた 携帯を閉じて香奈にわたした 「あの‥おじさま‥‥」 香奈は潤に言う 潤は驚いた、こんなに育ちのいい子だとは思わなかったからだった 「いいよいいよ、俺潤ちゃんで充分っっ」 そう手を振って言うそして譲二も笑う 千秋は言った 「香奈はお嬢だからそれが普通なんだよな」 香奈はうなずいた そして譲二は言う 「俺も譲二でいいから、おじさまなんて言われる程紳士じゃないし」 そう笑いをこらえて必死に言った 「‥‥はい‥‥」 香奈はキョトンとした顔で返事をした 千秋は立ち上がって 「母さんの部屋に案内するよ、しばらく使うといい」 香奈は千秋に付いて行った 2人になった譲二と潤は話した 「やっぱ、綾瀬は俺等のマドンナ的存在だったよな綾瀬、謙一がいなくなってから 嘘みたいに壊れて、大変だったし、俺も留学しちまってお前1人にしちまって ホント簡単に崩れちまったよな」 譲二は潤を見て言う 「16年過ぎてそれが復活しようとしてる、千秋と香奈ちゃんなんか まさにあの時の俺等だよな‥‥なんかまじ泣けてくる」 片手に水のはいったコップを持って潤は それを一気に飲み干した 「でも、嬉しいよな、子供ってさ、香奈ちゃん、綾瀬の独り娘だって? 汚すなよ、いくら女気がないからって」 冗談に潤が言う すると譲二は言った 「千秋ならやりかねないな‥‥」 2人はお互い見合って笑った
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