「前お母さんから昔の友達の話とか聞いてたんですけど 会いたい人がいるって言ってました」 譲二はすごく嬉しかった 今目の前に好きな人の娘が立っている事が すごく嬉しくてたまらなかった 譲二は千秋を見た、千秋は苦笑いをして見ている なんていったって千秋は香奈の母親と知り合いだなんて まだ気持ち程度しかわかっていなかったからだった 「今日夕ご飯食べていかないか?もっと聞きたい事があるし」 香奈は千秋をちらっと見た、千秋はニコニコしている 「じゃあ、お邪魔させてもらいます」 香奈は携帯を出して綾瀬にメールした メールが終わった頃千秋によばれた 「親父がいつも飯作ってんだ、二階行こうぜ」 そういって広い家を歩いた 香奈は自分の家より広い感じがしていた 3階までふきぬけの清潔感のある白い路線階段に 白い壁、天井の窓から空が見えてシャンデリアは 明るいにもかからわず光っていた 「千秋の家大きいね」 香奈はキョロキョロしながら歩く 「でも2人じゃぁ余り余りで寂しいし」 その言葉はまるでこの家にはふさわしくないと いうような言葉だった‥‥ 「お母さん‥‥いないの?」 香奈は聞いた 「俺が産まれた時連れていかれちゃったんだと」 何もないように千秋は言う けれども香奈にはその寂しさが充分伝わって来た 部活で鍛えられた体はたくましくて、日焼けしない 体質で真っ白な肌、襟足の長い茶色い髪 目は真っ黒な瞳で何もかもが吸い込まれそうな優しい目、 そこが持てる原点なのかもしれない‥‥ 「じゃあ、あたしが一緒にいてあげる、お母さんがいなかったから 女気がなくて冷めてるんだよね」 香奈はニコニコして千秋の腕をつかんだ 「褒め言葉なのか、それ?」 千秋は笑いを堪えた 「え?褒め言葉になってなかった?!」 香奈は笑って千秋の背中を思いっきり叩いた 「いて!!」 その場に千秋はしゃがみこんだ 自分の手を見て香奈は苦笑いをした‥‥ 多分これは昔の綾瀬と譲二と同じような恋をすると 綾瀬も譲二もそう気付いていた
メールを見た綾瀬は隼人に言った 「あの子だけは、好きに恋愛させてあげてね‥‥」 隼人はソファに座る綾瀬をソファの後ろから抱きしめた そして耳もとで言った 「俺も今そう思った所」 その時2人は叔母様がそう1年も命が持たない事を 知りもしなかったのだった‥‥ そしてこの家系歴史も終止符をうつ時が来たのだった プルルル‥‥プルルル‥‥ 綾瀬の側の電話が鳴った、これからいちゃつこうと していた隼人は気を落として電話をとった 「はい、褄蕗です」 のんびりしている顔が急に変わった 「え?!‥‥はい!‥‥今すぐ行きます」 そういって電話を切った隼人は綾瀬に言った 「今すぐ本家に行くぞ、さっきお袋が倒れて医者が もうそんなにもたないっていったらしい、香奈には そっちに泊らせてもらえるように言え」 綾瀬は全部聞き終えると香奈に電話をした そして自分の準備を終えると隼人と家を出た その時ちょうど香奈が電話にでた 「もしもし?」 何かをほおばっているようだった 「香奈?お母さんだけど今義母様が倒れて先がないようだから お母さん達一晩行ってくるわ、香奈はそちら様に お世話になりなさい、明日の午後には帰って来れると思うわ」 そういって香奈が返事もしないうちに電話は切れた 「あの、おじさま、お母さんの義母様が倒れて、今日家出ていっちゃった んですけど‥‥」 「女の子1人家にいたら危ないだろう、部屋なら沢山あるから 泊って行きなさい」 「ありがとうございます」 譲二は自分の娘のように香奈を可愛がった そして夕食が終わると片付けて千秋は香奈を見た 「親父さ、ああ見えても変態親父じゃないからな、なんちゅーか 昔のキズが癒えないだけ、女の子に優しくする癖があるんだ」 千秋はそう耳もとで言った
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