■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

一番泣ける友情&恋愛 作者: い ち こ

第15回   15
「結婚式は6月23日で、その日に婚姻届を出す、それから
 褄蕗家の本家に挨拶にいくらしいからちゃんとしてろよ、
 あとなぁ、お袋が跡継ぎの名前は本家が決めるから諦めろだとよ‥‥」
そういうと隼人は綾瀬を見た
今思えば何故この家に産まれてこなければなかったのだろうか、
いっその事こんな代々続けるとかなくせばいいと思っていた
綾瀬は隼人の視線に気付いて軽くうなずいた
「子供が女の子だったら?」
綾瀬は疑問に思って聞く、すると隼人は言った
「どうせもう1つの跡継ぎ家が両方産めばいい問題じゃねえか」
そういって優しく微笑みかけた
その返答に驚いたように綾瀬は言う
「褄蕗家って何処まであるのよっ?!」
腕を組んでしばらく考え込むと隼人は言った
「俺達と別の家系がどっかから根っこみたいに生えてるんだよ、気にすんな」
そうケラケラ笑っている隼人を見て綾瀬はいつも見ていた隼人に戻って
安心していた、昨日の事は触れないでおこう、綾瀬は胸のおくに
その事をしまいこんだ
「あ」
席をたとうとする隼人に聞こえるくらいの声で言った
「なんだよ、次は」
そういって隼人はまた座る
「6月って‥‥‥ジューンブライドじゃないっ」
綾瀬は目を輝かせて言う
「‥‥‥そうなのか?」
女の趣味についていけない隼人はそう聞いた
それもそうだろう、小さい頃から知り合いの女の子といったら
綾瀬しかいない、家の厳しさに学校も勉強するだけすると
すぐに塾やら、作法やらで大変だった
「あたしって結構しあわせかもーっ」
回りに花が飛びそうなほど綾瀬は喜んでいた
その顔をみて隼人は自然に笑顔になって言った
「昨日は可愛かったぞ」
そういって部屋に戻る隼人
しばらく何の事だかわからなかった綾瀬はたちまち顔を赤くして
叫ぶ
「うるさーい!!」

本家の根っこから生えたその褄蕗夫妻になる2人がいた
褄蕗 太一 18歳 褄蕗 成美 16歳
2人は小さい時から2年後の結婚のためだけに
厳しい生活をしてきた、習い事で人とは触れ合えず
好きな事もできずただただ1日がはやく終わるのを祈るだけ
そして今日はじめて顔合わせをして言われる
あの隼人のお母さんに
「あなたたちは褄蕗家を継ぐ為にお互い結婚する相手なのよ」
成美はあせったように言う
「叔母さま、私はこの方と‥‥」
太一のほうを見て言った
一方太一も言う
「結婚‥‥‥ですか?」
思いっきり2人には動揺が走った
そして隼人のお母さんは言う
「貴女達の遠い親戚にあたる方で褄蕗家の純血を継いだ2人は
 もう結婚の段取りもでていて6月には入籍します
 そして貴女達も純血を継いでいます、そしていづれは遠い親戚夫妻と
 貴女達の子供が結婚することになるのよ」

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections