「着いたね!」 今は北海道の空港。なぜ札幌にいるかというと、ただいま修学旅行中!これからさきがワクワクしてくる。ちょっとだけ不安だけどね・・・。 これから電車に揺られながら札幌に向かう。今日の夕方の5時までに私達の高校の修学旅行の宿泊ホテルに行かなくちゃならない。今は9時。夕方まであと8時間。その間まで札幌を見学していいことになっている。札幌といってもピンと来る物はない。あるといえば・・・。蟹やラーメン。ほかにあるかな?(札幌の人すみません>。<) 「やっぱり最初は蟹かラーメン食わない?俺腹減った。」 「朝の5時から何も食ってないもんね。」 「この近くにおいしい蟹の料理屋さんがあるってガイドに載ってるぞ。」 「よし、まずは蟹食おうぜ!蟹蟹!」 「蟹食べるお金あるの?」 「あったりまえ・・・・。なかった・・・。」 「しょうがないよ。まだ高校生だし。ラーメンにしようよ。」 「だな・・・・。」 そして私達は蟹を食べるお金がなく、仕方なくラーメンを食べることにした。 「札幌といったらやっぱり・・・・。」 「札幌ラーメン。」 「だな。」(あってるかはわかりません。違ってたらごめんなさい>。<) 「仁。このあたりにうまいラーメン屋さんはあるか?」 「一軒だけある・・・。」 「よしそこいこうぜ。」 「待て。それが民家の家のほうなんだ。」 「やめとこう!」 「そしたら、電車に乗らなきゃいけないぞ。」 「私はそれでもいいけど・・・。」 「あたしも。」 「俺もいいけど・・・。勇人は?」 「みんなが言うなら・・・・・。」 実を言うと勇人はこの中でも一番のめんどくさがりや。何をするのもめんどくさくてあまり手につけない。今だってうまけりゃどこだっていいと思っていたと思う。 「よし。行こうぜ。」 みんなで電車に乗って例のラーメン屋さんにいった。しかし・・・。 『ドスン。』 電車が左方向に倒れた。脱線だ。乗車内はパニックにおちいった。ちなみに私達が乗っていたところは1両目。死ぬ確率が高い電車の両だ。それに北海道だからまだこの時期は寒い・・・。なんともいえない。それに脱線した衝撃で愛美と仁と離れてしまって今は勇人と私の二人だけ・・・。なんとも恥ずかしい。 「まず二人を探そうぜ。」 「でもむやみに動いたらダメだとおもう。」 「やっぱり?このまま待つか。」 「そのほうが安全だからね。」 やばい。どんどん足が凍ってきた。今日はやな事に寒い日で、まるで冬のようだ。それに北海道は梅雨がないのに偶然にも雨・・・。とても寒い・・・。雪が体をおおうようだ・・・。 「寒いな・・・。」 「うん・・・。」 「お前大丈夫?」 「私は平気・・・。勇人は大丈夫?」 「なんとかな・・・。」 そう聞こえて勇人の顔を見たら勇人の顔は真っ青だった。 「どうかした?」 「いやなんでもない。」 「なんでもないわけないじゃん。顔青いよ。」 「実は・・・足が痛。」 「足?どのへん?」 「足首だ・・・。」 「動かすよ・・・。」 「い、痛い。」 「もしかしたら骨折してるかも。」 「大丈夫だよ。そのうち治る。」 「でも・・・。」 「大丈夫だって。な!」 そういって勇人は足を動かした。私は心配だった。何をしたらいいのかわからなかった。とにかく足を固定しようと、かばんの中から救助用の袋をだした。 「これで多分大丈夫になると思う・・・。」 「ありがとな。」 「どういたしまして。」 それから沈黙が続いた・・・。発見されたのは午後の1時。寒い中よく頑張ったと思った。だが勇人は発見された後、すぐに病院に運ばれた。私は付き添った・・・。修学旅行とは何が起こるかわからないものだ・・・。
修学旅行が終わって数日後・・・。 「よ!」 「足大丈夫?」 「平気平気!」 「よかった。」 「あの時はありがとな。」 「いえいえ。」 勇人の足の具合はよくなり学校に平然とこれるようになった。私はホッとした・・・。
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