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二つの恋 作者:春川 夢

第4回   冷たい雨
今日の天気はシクシクないている・・・。
それもそのはず、今は梅雨の時期。もう雨が続いて10日もたった。
サラリーマンの事件から約1週間たったころだ。その後私と愛美、勇人と仁は仲良くやっていけているけど愛美は最近暗い表情を見せるようになった。
今の時期はもうそろそろ修学旅行がある。とても楽しみ!班は私と愛美と勇人と仁。今の仲良しチームだ。自分で言うのもなんだけどね・・・。修学旅行の行き先は北海道札幌市だ。北海道は梅雨がないから雨もあまりない。晴れの確率が高いってわけ!後2週間後・・・楽しみだ・・・。

2週間後・・・。
「いってきまぁす。」
私は元気よく家をでた。外はまだ暗い。現在朝の5時・・・。それくらい早く行かないと遅刻してしまうところだ。現地集合なので自分達で行かなければならない。
待ち合わせ場所の勇人の家の前・・・。私と勇人の二人しかまだ来てない。
「二人とも遅いな・・・。」
「だよね。雨が降ってて寒いし・・・。」
「家の中に入る?」
「でもその間に愛美とか来たらやばいじゃん。」
「大丈夫だよ。」
「でもお母さんとか起こしちゃうよ。」
「そうだった。」
そう思っていてもやっぱりさむかった。そのときだった。勇人が私にさっき着てた上着を掛けてくれた。
「勇人、大丈夫?」
「大丈夫。多分お前より寒くねえよ。」
「あ、ありがとう。」
少し恥ずかしかった。それから5分後・・・。
「遅れてごめん。」
「本当にごめんな。」
二人が来た。
「本当に遅いぜ。こっちは凍え死にそうだったんだからな。」
「マジでわるい。」
「ねぇ。早く行こうよ。私もう寒くて寒くて仕方がない。」
「そうだな。俺も寒い。よし行こう!」
そして私達は勇人の家を去った。修学旅行は楽しみだけど、やっぱりちょっと不安。
この後何が起こるかも分からない。誰もわからない・・・。知っているのは天だけ・・・。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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