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いつかの夢のように 作者:あんな

第29回   運命の夜
私は何が起こったのか分からなかった。
突然だったから。
こんなことも初めてだったからどうすればいいのか・・・
何も分からないまま、翔の背中へ手を回したが、それでよかったのか・・・


2人は抱き合ったまま時が過ぎていた・・・


「翔くん?」
美亜はどうすることもできなかったので、とりあえず翔に問いかけた。

「・・・・・」
「どうしたの?」
「俺さぁ・・・」
「うん。」
「美亜ちゃんのこと本気で好きになっちゃったかも。」
「うん・・・!?えっ!」

美亜は驚いて翔から離れた。

「どうした?翔くん、熱でもあるのかなぁ?」

美亜はそういいながら、翔のおでこに手を当ててみた。
すると翔は少し赤くした顔で

「本気だよ。」

っと美亜の手を払って、翔は答えた。

「本気って言われてもなぁ。」
「俺と付き合ってください。」
「気持ちはうれしいけど・・・。」
「分かってるよ。」
「え・・・」
「美亜ちゃんが考えてること。」
「翔くん・・・」

翔はベランダのほうへ行き、話し始めた。

「初めてなんだ。こんな気持ち・・・」
「・・・・」
「俺、ちょっとの期間でもいいから好きな人と幸せな時間をすごしたいんだ。俺はこんな仕事してるから、恋愛する時間も無い。けどそこに美亜ちゃんが現れて・・・・。最初はなんとも思っていなかったんだよ。けど、美亜ちゃんと関わっていくにつれて、美亜ちゃんのいいところがすごく見えてきて、すごい惹かれたんだ。」

美亜は翔のかける言葉に涙がでてきた。

「・・・翔くん。。。」
「美亜ちゃんが手伝ってくれたソロライブがあんじゃん。あのときから・・・美亜ちゃんのことが気になり始めたんだ・・・。」

美亜は流れる涙を拭いて言った。
翔は美亜の方へ向き直った。

「いつ・・・いつどうなるかわかんないよ。」
「うん。」
「それでもいいの。」
「美亜ちゃんと・・・一緒にいたい・・幸せになりたい。」
「それもいいんだったら・・・こんな私だけどよろしくお願いします。翔くん」
「美亜ちゃん・・・」

俺の勝手な思いに彼女は答えてくれた。

翔は泣いている美亜の頭をまるで犬に“よしよし”とするように頭をなでてあげた。
美亜はそんな翔の優しさに心を奪われていった。







数日後から翔はよく美亜の家に行くようになった。
少しでも幸せを感じたいから・・・
長く恋ができなかった翔の心の隙間に美亜の優しさがうまっていった。

“いつ、別れるのかな”

そう翔は思いながらも今の時間を大切にしたいと想い、愛情を美亜に注いでいった。


そんな美亜も初めての彼氏。
人生初の彼氏がまさか櫻井翔だとは美亜は思っていなかった。
ニノのことはちょっと気になる。
でも今は・・・翔くんが一番好き。

美亜も美亜なりに、今までに無い幸せを感じながら日々を送っていた。





ある日―


ピンポーン

美亜の家のチャイムが鳴った。
美亜は机の上の参考書を閉じ、玄関へ向かった。

「美亜〜♪」

玄関にはニノが立っていた。
久しぶりにニノの顔を見た気がした。
最近はずっと翔と一緒にいたので余計そう感じた。

「ニノ、どうしたの?」
「え!?なんか美亜いるかな〜って思って。」
「ふ〜ん」
「「・・・・・・」」

会話が途切れてシ〜ンとした空気が何秒か続いた。


「と、とりあえず家のなかにはいる?」
「お、おう。ありがと。」


なんなの!この空気は!!!

なぜか2人の間には微妙な空気が流れた。
美亜はまず、あったかいお茶を入れてニノに渡した。



“ニノは何をしにきたんだろう・・・”



「お前、勉強は進んでんの?」
「う〜ん。まぁまぁかな?」
「へ〜。」
「毎日じゃぁないけど、翔くんに家庭教師を頼んでるんだ♪」
「へ〜、翔くんが・・。さすがだね、翔くんも・・」
「お金も掛からないし、知り合いだしすっごく勉強しやすいんだ。」
「なるほどね・・・。“春には大きな花を咲かす”んだもんな、美亜は。」
「もっちろん。翔くんもそうだしニノとかの期待に答えるよ!」
「合格したら連絡くれよ!」
「当たり前だよ!」



それからニノは「俺ここでちょっと休んで仕事に行くから、4時ぐらいになったら起こして。寝るから」っといって床に倒れて寝てしまった。
今の時間は3時すぎ・・・
ニノも大変なんだな・・・
私は自分のベットから布団を持ってきてニノにかけてあげた。
まるで子供みたいにすやすやと寝るニノ。
久しぶりだな、こんなニノを見たのは・・・

私はニノに布団をかけた後さっき閉じた参考書を再び開いて勉強をはじめた。
もちろんニノを起こさないとニノの仕事にも支障がでるわけだから、携帯を出してめざましをかけて勉強をした。




プルプル―

携帯が鳴った。時計をみえるとまだ4時じゃない。電話かなっと携帯を取って画面を見ると“翔くん”っという文字。
翔くんからの電話だった。
私はニノを起こさないようにするために、携帯をもって部屋をでっていった。

ちなみにニノは携帯がなってもすやすや寝ている・・・


「もしもし」

私は小声で答えた。

「あ、美亜ちゃん?」
「どうしたの?」
「いや、何してるかなって。」
「ごめん、ちょっと今取りこんでるんだ。」
「取り込んでるって?」
「家にニノが来てて、今寝てるんだ。」
「寝てんの!?」
「うん・・・」
「わざわざ、美亜ちゃんの部屋で?」
「うん。」
「へぇ〜ってニノ仕事は??」
「4時から移動するから起こしてっていわれた。」
「そっか・・」
「あっ、もうちょっとで4時だ。ごめん、もう電話きるね。」
「うん、バイバイ」

あれ、切れちゃった。せっかく話ができると思ったのに・・・。
翔は携帯を閉じて“またあとで、電話しようかな”っと思った。



美亜は翔には申し訳ないが電話を切って部屋に戻った。幸いニノは寝ていてたぶん、美亜が電話をしに行ったことにも気が付いていないだろう。


時計をみると4時になっていた。

「ニ〜ノ!」
「・・・・」
「和也!」
「・・・・」

まったく起きないニノに美亜は少し頭にきた。


バシッ


ちょっと軽くニノの頬を叩いた。するとニノはやっと目が覚めたみたいだ。

「美亜痛いよ!」「マジ、痛かったの?それはごめんねぇ。軽くやったつもりだったのに・・・。」「まぁいいよ。」「あ!ニノ仕事の時間じゃぁないの?4時になったよ!」

ニノはあわてて起き時計に目をやった。まだ顔は寝起きだった。

「起こしてくれてありがとう。じゃぁ行ってくる。」
「うん。がんばっておいで。」

私がそう言うとニノは靴をはいて私の部屋を後にした。



和也はこれからレギュラー番組の撮影。嵐のメンバーと一緒だった。

「どうした?ニノ?」
収録の間の休憩の時後ろから潤が声をかけてきた。
「なんでそんなことを聞いてくるの?」
「いや、顔が疲れてるなっと思って。」
「大丈夫、さっき美亜の家で体力をつけてきたから!」
「なにしてたの?」
雅紀が不思議そうな顔をして聞いてきた。
「え、寝てた。」
雅「なんでわざわざ美亜ちゃんの部屋で?」
二「いや〜なんとなく・・・。」
雅「ま、まさか!!」
二「!?んなわけねぇだろ!付き合っても無いのに・・・。」
雅「そうだよね〜。」





そのころ美亜は自分のパソコンに電源を入れて、パソコンをしていた。
調べたかったことをインターネットで調べた後ふっと思いついたことがあった・・・


“花男の収録現場にいきたいな”


美亜はTB○のHPを開きエキストラの欄をみた。
やっぱり花より男子のエキストラの募集が掛かっていた。
どうせ今は冬休みで学校も休みだし、参加してみようかな。
美亜はとりあえず花より男子のエキストラの募集に全部申し込みをしておいた。
どうせあたるかどうか分からないんだし。


“あ、ついでに嵐の番組も申し込みしておこう”


一応、ファンクラブに入っているので参加資格はある美亜。
だから応募もできるわけで・・・・
当るといいなっと思いながら、美亜は申し込みをした。




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大変お待たせしました。受験勉強の合間に携帯からうって原文を考えたり、
いろいろ今回はしました☆息抜きに書くのもいいですね!

終り方は・・・

び、微妙^^;もうちょっと書くのがうまく書ければいいんですけどね・・・
今回は・・潤くんと大ちゃんの番はなし!ってことで・・・
次は多いかな??わかりませんね、書いてみないと・・・
次回もお楽しみ!
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Novel Editor by BS CGI Rental
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