美亜と別れた後の翔は変わっていた。何かを決心したかのような顔をしていた。
その後の美亜たちは松潤の舞台を見に行ったり、嵐のメンバーはアルバムの収録、コンサートの打ち合わせをしていた。 美亜は受験勉強を暇な時には翔にみてもらいながらやる日々を送っていた。
そして数日後・・・
嵐のメンバーは映画「黄色い涙」の収録のため東京と地方をいったり来たりとする生活が始まっていた。 メンバー全員で美亜に会える日が少なくなってしまった。 翔の家庭教師も一時中断。 なので美亜は1人黙々と勉強をしていた・・・
ある日。
ピンポーン
っと美亜の部屋のチャイムが鳴った
誰かな・・・
美亜は立ち上がり玄関に行った。 するとそこには潤が来ていた。
「どうしたの?撮影は?」 「俺だけ東京に用事があったから帰ってきたの?どう?最近は。」 「どうっていつもと同じ生活をしてるけど?」 「そう?ならいいけどね。」 「あ、立ち話もなんだし、上がっていく?」 「いいの?」 「いいよ。」 「じゃ、お言葉に甘えて・・・」
潤を中に通すと美亜はキッチンへ行き、冷蔵庫の中にあったお茶を潤にだしてあげた。 美亜は潤と向き合うように座った。
「今日はなにの仕事だったの?」 っと美亜は潤に聞いた。 「あ〜、今日は雑誌。なんか他のメンバーは終ったらしいんだけど、俺だけ終わって無いから・・。」 「あ、そうだったんだ。ニノとか元気してる?」 「うん。5人で仕事は久しぶりだから俺らすごい気合が入ってるよ!」 「そっか。。。そういえば最近みんなにあってないな。」 「映画が終ったら遊ぼうって言いたいところだけど、俺らも次は夏コンだろ?そのあとは台湾だし・・。」 「そうだよね。まぁ、メールで我慢しますか!」 「また、会えるって!近いうちにでも!」 「うん・・・」 「あ、ごめん。もう時間だ・・。仕事に行かなきゃ!」 「うん。じゃまた来てね!」 「うん!バイバイ。」
そういって潤は靴をはいて美亜に手を降って出て行った。
そのころ名古屋では―
二「ちょ、ちょっとリーダー起きてよ!」 大「はい?」 翔「『はい?』じゃねぇよ!リーダーこれから撮影でしょ!」 大「そうだっけ?」 二「そうだよ!」
4人は名古屋で「黄色い涙」の撮影中。 映画の設定でみんな髪が黒髪になっている。
二「ちょっとそこのおじさんも寝てるよ・・・翔くん起こしてくれない?」 翔「おい!相葉くん!起きて!!」 雅「・・・ZZ」
頭にきたニノは立ち上がり相葉ちゃんの隣に行き耳元で
二「起きろぉぉぉぉぉ!!!」 雅「!?!?」 翔「やっと起きたよ・・・」 雅「なんか耳元で言わなかった?」 二「言ったよ・・」 雅「何を?・・・」 二「おまえなぁ、これから撮影だぞ、起きろよ!」 雅「撮影だっけ?」 二「そうだよ!」 翔「うん、そうだよ・・・」
いつのものペースで撮影は順調に進んでいった。
嵐はその後も大活躍をしていった。 夏には2ヶ月に及ぶ全国ツアーをやった。 台湾、韓国でも単独コンサートを行い、大活躍の2006年だった。
時は立ち2006年12月・・・ 美亜は受験勉強に追い込まれていた。 1月になれば、センター試験がある。 それまでに死ぬ気で勉強しなければならなかった。
「ピンポーン」
美亜の部屋にチャイムがなった。
「誰だろう・・こんなときに・・」
美亜は玄関にいき、ドアをあけるとそこには翔がいた。
「こんにちは。」 「翔くん!久しぶり!」
翔に会うのは何ヶ月ぶりといっていいほどあっていなかった。 嵐のメンバーとも全然会っていなかった。 みんなそれぞれの仕事が忙しく、みんなで集まって遊ぶっということはできなかったのだ。
「どうしたの?仕事は?」 「もうすぐ、センターでしょ?ちょっと手伝おうかなっと思ってさ。」 「ありがと〜助かる!家庭教師がいると!!」 「ホント?」 「ホントだよ、さぁ、あがって!」 「おじゃましま〜す」
翔は部屋にはいって机の前に座った。
「おっ、勉強がんばってんだぁ、志望校はどこにしたの?」 「え!?あ・・う〜ん・・・内緒^^:」 「どうして?教えてよ〜」 「いや、無理だって。。なんか恥ずかしいもん。」 「まぁ、いっか。よし!がんばろっ!」 「うん!」
翔はすごく丁寧に勉強を教えてくれた。
いつのまにか外は真っ暗になっていた。
「あ〜、お腹すいた・・」 「ホント・・・。」 「なにか作ろうか?この後仕事とかあるの?」 「今日は1日オフだから大丈夫。」
冷蔵庫の中を開いて、あるもので美亜はハンバーグを作った。
「うわ〜美味しいよ、ハンバーグ」 「ありがとう。自分でもちょっとおいしいかと・・・」 「十分美味しいって。」 「ありがと。」
ちょっと時間がたって、美亜は食事の片付けをした。 その姿を翔は後ろから見ていた。
「美亜ちゃんはさぁ、将来何になりたいの?」 「え〜、なに?急に」
美亜は翔に背中を向けたまま話した。
「私はね〜。翔くんとかの役に立ちたいなぁ。」 「俺の?」 「うん。業界関係の仕事に尽きたいんだ。」 「おっ、すごい夢だね。」 「絶対いつか一緒に仕事できるようにがんばるね!」 「待ってるね。」
そう、翔が言った後、美亜は後ろから翔に抱きつかれた。
「しょ、しょうくん?どうしたの?」
美亜の頭の中は真っ白だった。
「翔くん?」 「ごめん、このままでいさせて。」
美亜はなんのことかよくわからなかったが、翔の背中へ手を回した そして2人は抱き合ったまま時が過ぎた。
****************************************************************** 急展開です!翔くんどうしたの??ってかんじですよね。 次回もよろしくおねがいします。
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