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いつかの夢のように 作者:あんな

第27回   STADY
ニノが店を飛び出した時、翔も実は店を出ていた。

「ちょっと・・・トイレに行ってくる」
そういって翔はニノと美亜の様子を伺っていた。
切ない瞳をし、ニノと美亜の姿をみていた。


美亜は家に戻るとすぐベットに入り寝た。


数日後・・・


ピンポーン

っと朝、美亜がまだ寝ている時間にチャイムがなった。

「誰だろう・・ハーイ。」
「よう!」

そこには潤の姿があった。

「あ〜、潤くん・・・どうしたの?」
「いや、最近忙しくって全然会ってないから元気しているかなって思ってさ。」
「まぁ、上がって!」
「ちょ、ちょっといい?」
「なに?」
「寝起きでしょ?」
「あ!?」
「あはははは(笑)」
「はずかし〜・・ちょ、ちょっと外で待ってて。」
「え!?」

バタン

美亜はドアを閉め、着替え髪を整えた。
こんな姿を潤くんには見せれないよ〜

「ちょっとまだ〜!」
「いいよ!」
「んじゃ、お邪魔します。」

潤くんは部屋に入ると立ったまんまボーっとしていた。

「どうしたの?」
「いや、女の子の部屋って可愛いなって」
「あ、それはどうも・・・。」
「いいえ・・。」
「まぁ、そりあえず座って。何か飲む?」
「じゃぁ・・・コーヒーで・・ってここにあるの?美亜ちゃん飲めないよね?」
「あるんだよね。お客さんっていうか嵐さんたちのために。」
「すごい準備がいいんだね・・。」

私はコーヒーを作っている間、潤くんはまた部屋を見渡したり、飾ってあった写真を見たりしていた。

「はい、コーヒー。」
「ありがと。最近はどう?勉強、はかどってる?」
「う〜ん。なんとも言えないんだよね。」
「そっか。まだこれからだから大丈夫だよ!」
「ありがと。そうだ、もうそろそろコンサートのこととか話ししてるの?」
「ちょっとだけどね。けど今はアルバムを収録してる。」
「あ、それが先だね・・・。」
「今年はコンサート来るの?」
「ぅん。千秋たちも行きたいって言ってたから今年は3人で!」
「チケットは?」
「私ね、ファンクラブに一応入ってるからそれでとろうかなって思ってるんだけど。」
「そうなんだ。けどさぁ、俺らが分かるような場所がいいな〜。」
「なんで?」
「だってさぁ、『どこにいるんだろう・・・』って美亜ちゃんを探してたら俺とかフリを間違えそうだよ」
「じゃ、探さなくていいじゃん。」
「ちょっとひどくねぇ?気になっちゃうもん。」
「そうだよね・・・」
「あ、また俺らがスタッフ・・事務所とかに頼もうか?」
「毎回、悪いからいいよ。」
「俺らの友達なんだからいいんだって!」
「ホントに?」
「うん。俺事務所の人に話してみるよ。」
「ありがと。」
「いいえ!」
「・・・・・・」
「ちょ、ちょっと黙んないでよ・・。」
「何にも話すことがなくなっちゃって・・・。」
「じゃ〜・・・俺帰ろうかな?」
「いや、まだいて!」
「え?なんて?」
「いや、あの・・・寂しいんだもん。部屋で1人いるって・・。どうせ今日オフなんでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・。」
「だめ?」
「喜んで、一緒にいさせてもらいます。」
「ホントに?」
「うん。」
「ありがと☆」

そして、1日中潤くんは一緒にいてくれた。休みの日はいつも1人で寂しかったからすごくうれしかった。
一緒に掃除をしたり買い物に行ったりした。

そして帰るとき
「美亜ちゃんさぁ、彼氏と一緒に住めばいいのに!」
「彼氏なんかいないですから・・・」
「そ、それはすみませんでした。んでは・・」
「じゃぁね!」

彼氏かぁ・・ほしいな彼氏・・・
けど今、彼氏ができたら勉強に集中できないんだろうな。
けど・・癒しの時間がほしい・・・彼氏がほしいよぉ!

そして数日後、翔くんからメールがきた。

『やっと、仕事に余裕ができたから美亜ちゃんの勉強を見てあげようと思うんだけど、どうかな? 翔』

やった!やっと翔くんに勉強を教えてもらえる日が来たよ!

『いつでもいいので、私の家にきて!大歓迎だよ! みあ』
『じゃ、明日暇だから明日にでも行くよ。 翔』
『うん。待てる みあ』


翌日

「こんにちは」

そういって翔くんは家に入ってきた。
やっと、慶應卒業生に勉強を教えてもらえるよ!!

美亜は翔のところへ駆け寄った。

「おはよ!」
「おはよ、美亜ちゃん」
「あ、どうぞ、上がって!」
「うん。お邪魔します。」

美亜はあわてて机の上にあったものをどかした。

「案外綺麗になってるね、部屋」
「案外ってすごい失礼だよ・・・。」
「・・ごめん」
「いや、そんなに深刻に謝らないでよ・・」
「う、うん。。。あ、じゃ早速だけど勉強する?」
「うん!お願いします!」

翔と美亜は机の上にノートや参考書をだし、勉強を始めた。
翔くんは学校の先生同様すごく分かりやすく勉強を教えてくれた。



数時間後
あたりはすっかり暗くなっていた。


翔は持っていた参考書を閉じた。
「じゃ、今日はここまでにしよっか。」
「そうだね。」
「これ以上いろいろやっても頭に入んないでしょ?」
「正直・・そうだね。」

何時間したんだろう。生まれてはじめてかも。こんなに勉強をしたの・・。

「じゃ、次はどうしよっか・・」
っと翔が言った。

「どうしようって・・・。」
「いゃ〜さ、なんかパーッと遊びたくない?」
「あ〜、遊びたいかも・・。」
「じゃぁ、近くのゲーセンでも行こうよ!」
「いいね!」
「じゃ、いくか!」
「うん!」

そういって美亜と翔は家を出て、翔の車でゲームセンターへ向かった。

美亜と翔のほかにもたくさんの学生がいた。
もう夜だっていうのに、高校生や中には中学生もいた。

「親たちは心配しないのかな・・・。」
っと、ひと言翔が言った。
美亜は笑いながら
「もしさぁ、翔くんの子供がここにいる子みたいんだったらどうする?」
「連絡さえくれればいいかもしれないけど、親の立場になってみないとわかんないな・・・親になったことないもん!」
「そりゃ〜ね。隠し子でもいるの!?」
「!?いるわけ無いだろ!!」

少し真面目モードになっちゃった翔はなんとも言えなく・・・

翔はプリクラ機を見つけるなり
「よし!プリクラ撮ろう!」
っとやる気満々。

「いいよ!」
「なんか恋人みたいだなぁ。」
「え!?」
「いや、なんでもない・・」

恋人みたいって・・・照れちゃうよ・・・

そのあとも美亜と翔はゲームセンターで遊び午後10時ごろ、美亜の家に帰宅した。

「美亜ちゃんさぁ。」
「何?」
「彼氏いるの?」
「いないけど・・」
「好きな人は?」
「今は・・・いないかな・・」
「ふ〜ん♪」
「なに???」
「いや、気にしないで!バイバイ☆」
「うん。バイバイ」


美亜に別れて自分の車へ行く翔の顔には、うれしさと何かが物語っていた。



☆☆☆作者より☆☆☆
やっとできあがりました!
自信作かって言われると。。あまり・・・。

そして翔くんに何が!?どうするんだろう!!次回は!!気になりますね。
次回もよろしくお願いします!

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Novel Editor by BS CGI Rental
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