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いつかの夢のように 作者:あんな

第23回   23
「なんでもない」と翔くんに言われたが、すごく引っかかる。
なんでもないことはないはず。何は私に言いたかったはず。
私は気になって家に帰ると携帯をひろげ翔くんに電話をしようとした。
けど今、もし仕事中だったらすごく失礼なこと。
だから私はこのことは忘れようとした。


そして私はそれからも嵐と遊んだり、仕事についていったりと毎日充実した日々を送っていた。
そしてニノは「少しは恩返しができたかな」の撮影が終るとアメリカで映画を撮るためアメリカへ旅立った。
いつもそばに居たニノが居ないのはちょっと寂しかったが、それ以上にみんながすごく私といっしょに遊んでくれた。
私は特別な人間?こんな芸能人と一緒に居られるって・・・。
いや、これはただのめぐり会いだけ。ただニノと幼なじみだっただけ・・・。




そんなこんなで迎えた3月末。
私の学校は3年生は卒業し、私たち2年生が最上級生となった。
けどそんなことは気にせずに学校生活を送っている。
そろそろ引越しの準備もしないといけない時期になってきた。
受験もあと1年をきっている。

「美亜おはよう!」

理奈が教室に座っていた私の肩を後ろからたたき言った。

「お、おはよう!いきなりビックリするじゃん!」
「ごめんごめん。なんか美亜元気ないね。」
「そう?私はいつでも元気だよ!」
「そう。それならいいけど。もし体調が悪いんだったら無理をしちゃだめだよ!」
「うん。ありがとうね!」

理奈はいつも気を使ってくれる。。。優しい友達・・・。

「おっはようさぁん!」

千秋が教室に入ってきた

千「美亜元気?」
美「げ、元気だよ!いきなりなに!?」
千「いや、元気そうには見えないから・・。」
理「やっぱりそうだよね!」
美「2人とも、心配してくれてありがとう!けどゥチはめっちゃ元気だから気を使わないで下さい!」
千「ならいいんだけど・・・・。」
理「あっ!そうだ!美亜って翔くんの舞台見に行くの?」
美「あ〜、そうだ!もうちょっとで始まっちゃうね。理奈行くの?」
理「ううん、行くわけないじゃん!行きたいけど・・・。チケットとってないし・・。」
千「私も行きたいんだよね・・・。」
美「行きたいね・・・。じゃ、翔くんに聞いてみようか?」
理「大丈夫なの?」
美「わかんないけど・・・。聞いてみるだけ聞いてみるよ。」
理・千「ありがとぉ!!!」
美「じゃ、またいつか教えるね!」
理・千「ぅん!」

翔くんの舞台のことなんか忘れていた私・・・。
いけない・・・いけない・・・・

私は早速一応翔くんにはメールを打っていた。
いつかまた暇な時にメールでもかえって来るでしょ・・って思い・・。

理「あっ!そうそう!私たちKAT−TUNのコンサートに行ってきます♪」
美「はい?」
千「♪」
美「いつ?」
千「えっと・・・4月1日!」
美「4月1日!?東京ってそんなに早くないでしょ?」
理「うん♪広島まで行ってくる♪」
美「ひ、広島!?なんでそんなに遠いところに行くの??」
千「友達によると会場も小さいから見やすいらしいし!」
美「そうなんだ・・・。」
理「美亜も行く?」
美「え!?私!?・・・行かない・・。」
千「やっぱりね・・。」
美「やっぱりって?」
理「だって興味なさそうだもん。」
美「し、失礼だねぇ!あなたたちは!ちょっとぐらいは興味あるよ!」
千「じゃ、いく?」
美「どうせ、チケットとってないでしょ。」
理「あれ?ばれちゃった?」
美「分かっちゃうよ・・・。行っておいで!楽しんできてね!」
理・千「うん!」

嵐さんたちがライバル意識を持っているKAT−TUNのコンサートに2人が行くとはビックリ。
しかもさぁ、広島かよ!?どんだけあの2人はお金をもっているのだろうね・・・。疑問でいっぱいですよ・・。




―――時間はたち下校時刻―――
千「じゃ、ゥチらちょっとうちわを作るためにショッピングセンターに行ってくる♪」
美「うちわも作るんだ・・。」
理「うん!じゃぁまた明日ね!バイバイ!」
美「バイバイ!」

私は校門をでて帰ろうとすると

「美亜ちゃん!」

そういって目の前にいたのは潤くん。

「潤くん!」
「しっ!大きい声を出さないで!」
「ご、ごめん・・・。」
「いいよ。」
「っでどうしたの今日は?」
「ちょっと東京ドームに行ってみたいと思わない?」
「東京ドーム?いやぁ、行きたいとはあまり思わないね・・・。」
「そう?今だったらチケットが2枚あるんだなぁ!」
「何の?」
「まぁ、それは行ってのお楽しみとしておきましょ!」
「教えてよ!」
「ヤダ!まぁ、野球じゃなくってコンサートだよ!」
「だから何の?」
「教えないよ!」
「なんで?」
「だから、お楽しみだから!」
「コンサートね・・・」
「行く?」
「・・・うん。。。行く!」
「よし!決まり!じゃ、1回家に帰る?」
「そうだね、着替えなきゃ・・。お母さんにも言わないといけないし・・・。」
「じゃ、美亜ちゃんの家に車を走らせた後東京ドームに行くよ!」
「はい!」
「じゃぁ、乗って!」

そういわれるままに潤くんの車に乗って家に帰った。

「母さん!」
「なによ!」
「これから東京ドームでコンサートがあるらしいから行ってくる!」
「どうやって?」
「なんか潤くんが誘ってくれた!」
「そう、なら安心だわ。行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」
「あのぉ、おばさん!」
「あ!潤くん!」
「美亜ちゃん、お借りしますね!」
「どうぞ!」
「じゃ、いってきます!」

でたよ、また母さん・・・
“お借りします”といわれると“どうぞ”っというお母さん・・・
どうぞって・・・。

潤くんの運転のもとついたのは東京ドーム
久しぶりの東京ドーム。
カウントダウン以来のコンサート・・・。

「すっごい・・・」

目の前に居たのは女の子たち・・。
すごい行列を作っていた・・・
よく見ると“亀”とか“仁”とかのうちわをもっている女の子たちばかりだ・・
そして私は気がついた

「KAT−TUNのコンサート!?」
「そうだよ!」
「えっ!なんで潤くんが行くの!?」
「だって亀から『是非きてください!』ってこの前言われて・・・っでもう1枚ちょうだいって言ってもらった!」
「相葉ちゃんとかくるの?」
「くるんじゃないかな??わかんないけど・・・。」
「・・・・・」
「どうしたの?」
「いや・・・すごいなぁって」
「すごいとは?」
「KAT−TUNに会えるんだぁって思ったら・・・。」
「え!?もしかして嵐よりKAT−TUNが好き?」
「んなわけないじゃん!私は嵐が一番好きだよ!」
「ホントに?」
「ホント・・」
「じゃ、俺のことも?」
「友達としてね。」
「え、俺のファンじゃないの?」
「・・・みんな好きだもん・・・。」
「そうですか・・・。まぁ、いいや。じゃ、行きますか!」
「どこに!?」
「亀のところに行こう!」
「え!?」
「今度はどうしたの?」
「いや、目の前でみれるんだなぁって思ったら・・・。」
「まぁ、いいや。とにかく行くよ。」
「うん。」

理奈や千秋がKAT−TUNのコンサートに行くといっていたがまさかあの2人より先にいけるとは思ってもいなかった。

私たちは関係者入り口に入り、KAT−TUNのみんながいるところへ行った。
少しあるくと“KAT−TUN様”という文字が見えた

潤「よし、ついたよ。」
美「そうみたいだね。」
潤「じゃ、行くよ。」
美「うん。」
潤「みなさん、デビューおめでとう!」

そういって潤くんは楽屋の中へ入っていった。
亀梨「あ、松本くん!おはようございます。」
美「おはようございます。」
赤西「おはようございます・・・!?」
潤「どうした?」
赤西「だ、誰?この子・・。」
潤「あ〜、俺の女!」
美「!?」
赤西「マジですかぁ!!!」
美「ち、違いますよ!ニノの幼なじみで嵐のみなさんと仲良くしてもらっているんです!」
赤西「よかった・・・。」
潤「よかったってどういう意味だよ!!」
赤西「なんでもないです・・・。」
田口「名前はなんていうの?」

田口くんがものすごい笑顔で聞いてきた。私はドキッとしたが、気を取り戻して

美「藤原美亜って言います。高2で、この春で高3になります!」
田中「へぇ〜、美亜って言うんだ!」
中丸「誰がこの中で好み?」
美「え!?」
潤「ちょ、ちょっと美亜ちゃんが困ってるじゃん!」
美「み、みんなかっこいいですよ!」
中丸「あえて言うなら?」
美「・・・選べません!」
上田「じゃぁさぁ、今日のこのコンサートで選んでね♪」
美「え、選んでって、もうこの後は会わないと思いますよ!」
上田「じゃ、俺の番号教えてあげるよ!」
美「え!?」
亀梨「そうだよ!教えてあげようよ!たぶんこれからも付き合いはあると思うし!」
潤「いつあるんだよ!」
赤西「そりゃぁ・・・わかんないですけど、歌笑の収録とか来た時とかさぁ・・。」
亀梨「あ、美亜ちゃん携帯かして!」
美「は、はい!」

そういって私は亀梨くんに携帯電話を貸してあげた。そうすると亀梨くんはすばやく自分の番号を私の携帯に打ち込み自分の携帯を鳴らした。
他のメンバーも同じようにし、私はKAT−TUNのみんなに携帯電話の番号を教えてあげた。

そのあと私と潤くんは会場に行った。そして席についてコンサートが始まるのを待っていた。
KAT−TUNのコンサート・・・・。
潤くんとみるとは思わなかったし、こんなにも早く会えるとも思わなかったし、なんとみんなと番号を交換するとも思わなかった・・・。

少し立つとコンサートが始まった。時々みんなが私の目の前を通過する時、目があうと笑顔を見せてわたしの前を通っていった。
嵐とは少し違うコンサートですごくたのしかった・・・。


―――――そして帰り道

「楽しかったね、美亜ちゃん。」
「楽しかったね!」
「あ〜、俺はこれから仕事だ・・・」
「そうなんだ・・。」
「けど、送っていくよ!」
「ありがとうね。そしてがんばって!」
「ありがとう!」

私は潤くんに送ってもらった。今日はいろんなことがありすぎて疲れたんで家に帰るとすぐ寝てしまった。


次の日・・・
朝起きて携帯を広げると、翔くんからメールがはいていた。



〜作者から〜
ちょっと今回はKAT−TUNのみなさんを登場させてもらいました。
今後も登場予定です・・・。
松潤とKAT−TUNのみなさんはかかわりがあるのでね・・・。
ちょっと最後の辺りは急いでいたのでよくわかんなくなっちゃいました・・・。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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