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十人十色 作者:フラン

最終回   ああ、最終回を押し忘れて…。


 …………………むぅ。

 押し忘れてしまいました。情けないです。でもまぁせっかくですし、次回作の予告をやります!









「おはよう、リリア」

 平和という言葉がこれほど似合う場所があるだろうか。
 さえずる小鳥の音色、優しく吹き上げる風の囁き、美しく咲き誇る花々。
 楽園、と誰が言ったのか。誰に言われるでもなく、その村は楽園という意味を持つ『ザール』と、そう呼ばれていた。

「おはよう、アルス」

 そんな中にいる二人の青年と少女。
 楽園の中に生きている彼らにとって、まさに人生は平和であったに違いない。
 誰一人として苦しむことなく、生を全うしているに違いなかった。


 ―――――だが。


 その平和は――――楽園と呼ばれたその世界は――――一瞬にして消え去る。




「リリア! リリアァァッ!」




 さらわれる少女。
 必死に叫ぶ青年の声は届かない――――。




「ここであなたが立ち止まるのは自由。けれど、あなたの大切な人は決して戻らないわ」




 青年に差し伸べられる、たった一つの手。
 それを手に取るか、またはそれを振り払って生きていくか。




「フィースの力はスゴイよ! けどね、使い方を間違えれば、その力が自分に降りかかるんだ」




 今でさえ解明できずにいる、神々が残した遺産『フィース』。
 物語が動き出す時、それは青年とフィースが重なり合う時だった――――。




「おれは……」




 青年は決断する。
 己の命を省みず、どんな犠牲もいとわず、ただ一人の少女を助けるために。
 青年は歩き出す。
 困難にぶつかり、体中を傷だらけにされ、死が目の前に迫っているとしたとしても、一つの命を救いだす決断をする。




「おれはリリアを助ける。死んだってかまわない。命を懸けて、救い出してみせる―――」




 青年は剣を片手に進む。
 後ろには仲間がいる。信じることができる、大切な仲間がいた。




「我らに刃向かうか。それも良いだろうが、死を……覚悟しろ」




 立ちはだかる敵は巨大。
 青年たちを踏み潰すことなど、容易かった。
 だが、青年たちは決して諦めず、自らの道を進んでいった。




「これが最後だ…。この一振りで、おれはリリアを助け出す」




 青年の物語は、夢かうつつか。
 果て無きファンタジーの世界は、もう目の前に迫っている――――。









 とまぁ、こんな感じです。

 次回はファンタジーですね。見たとおり、恋愛要素も含まれてそうですけど…。

 しかし構想すら練りきれていないので、いつ発表か、それどころか造るのかという問題です。

 あまり期待せずに…。でも、やっぱり見てほしいです…。


 では、作者も頑張りますんで、次回作が出たらよろしくお願いします!



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Novel Editor by BS CGI Rental
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