手術は12時間も続いた――
そして深夜12時0分。
ガシャン
母「あの・・・。花音の指は・・。」
里沙「花音の指は治りましたか・・・。」
音祢「どうなんですか!!!!!!」
手術士「残念ながら。指は戻ってきませんでした。両手指切断しました。」
里沙「切断・・・・・・・・・。そんな・・・。」
母「指・・・・。ナイ・・・。なんで・・。なんでなのよ!!!」
音祢「ピアノ弾けないじゃん・・・。あの子ピアニストが夢だったのに・・・。」
里沙「エチュード弾けないじゃん・・・・・・。」
みんなの心が黒く染まった。
次の日――
花音が目を覚ました
花音「ぅ・・・。うん・・・・。」
里沙「あっ花音!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
花音「ナイ・・・・。」
音祢「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
母「花音。あのね。」
花音「ナンデ・・・。ミンナ指あるのに・・・。ナンデ・・。ナンデ花音のはナイの・・。」
里沙と音祢は涙をずっとこらえていた
母「それはね・・・・・・・・。」
花音「ピアノ弾けないじゃん・・。エチュード弾きたかった・・・。それなのに・・・。」
母「花音・・・・。レッスンの時・・。」
花音「未来・・・。未来が・・・・。真っ暗・・・。」
母「花音!お母さんの話を聞きなさい!!!!!!」
花音「ミンナは指があってピアノ弾ける。アタシ弾けない・・・。」
母「花音!いい加減にしなさい!!!!!!」
花音「もういいもん!!!!!!!」
花音は病室を出て行った
里沙「花音!!」
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