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涙の結晶。 作者:水空

第2回   地獄の毎日。
数日後――

水空「ジリアンっていい役なのかな〜?」

劇の練習―――

水空「ちょっと!あなたたち!この橋の通行料金、少し高すぎじゃないかい?」

先生「水空さん滑舌が悪い。もう一回」

水空「?かぴゅぜつ?なんじゃい・・・。??意味分からんなぁぁ??まぁいいや」

水空「ちょっと!あなたたち!この橋の通行料金、少し高すぎじゃないかい?」

先生「もう一回」

水空「なんで・・・。先生・・・。なんで2回も・・。声は出てるのに・・・。」

水空「ちょっと!あなたたち!この橋の通行料金、少し高すぎじゃないかい?」

先生「だから滑舌、はっきりしゃへりなさい。練習してきなさいよ」

水空「ガーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ジブンでははっきりしゃべれないことぐらい

ジブンで分かってる。

ナンデ分かっているのに言われるの。

それがすごく辛かった。

毎日同じことを言われ続けた

劇での自信が

なくなった。

ジリアンなんか

しなければよかった

たった2つの短いセリフなのに

なんで。

金払ったらすぐ退場するのに

劇なんて

大嫌い。

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