次の第二章はいったいなんなのだろう?紫炎はドキドキしながら読み出した。やはり世界は広かった。紫炎はそんな事さえ思っていた。 (第二章〜動物の数だけ命がある〜 この章からいよいよ本題にはいりましょう。ここでは命の大切さについて学びましょう。あなたは、命の重みを知っていますか?生きている事は素晴らしい事で、誰もその命を奪う権利はありませんね。 戦争の時、動物は人間の数と同じくらい死にました。いや、もっと。そう、何十倍もの動物が死にました。人々はその事を知りません。または、知ろうともしないのです。あなたはこの事をどう思いますか?いい事とは思いませんね。 広島の原爆では、何十万人もの人々が死にました。動物はさらに何千万匹も死んでいます。犬であったり、猫であったり、鼠であったりしました。人は怪我をしても助かった人は結構いました。それは、安全な場所を知り、判断できる人間の脳があったからです。動物達はどのぐらい助かったのでしょう?人と同じくらいか少ないかだと思います。動物達は危険を察して逃げていたでしょう。しかし、核とは恐ろしいものです。放射能をまき散らし小さな動物の体を蝕んでいきます。安全だと思った場所でたくさん動物が死にました。 命は大切です。どんなときでも。動物でも、人でもその価値は変わりません。なぜ人は動物達が死んだ事を隠し続けたのでしょう?人が死んだ事は歴史にもしっかり刻まれているのに。その答えはあなたが見つけて下さい。自分の考えを持って。命の大切さはわかりましたか?絶対に忘れないで下さい。) 紫炎は考えた。動物達の事を隠し続けた理由を。作者の東さんは何が言いたかったのだろうかと。人は、知られると困る理由があったのかもしれない。昔の人は、本気でその事を知らなかったのかもしれない。動物が人より死んだなんて言えないのかもしれない。何があってるのかは、わからないけど、命の大切さだけはすぐにわかった。 その時、部屋のドアをたたく音がした。 「誰?」 紫炎が尋ねると、玲凪がドアを開けて、そっと顔をのぞかせた。 紫炎は、玲凪を部屋の中に入れた。玲凪は紫炎の顔を覗き込んだ。紫炎は少し引きぎみになった。 「なんか変だよ。紫炎。ぼーっとしたり、珍しく本読んだりしてるし」 れなの言葉を聞いて、紫炎は言葉を返した。 「なんだよ。俺が本を読んじゃだめなのか?」 「違うよ。だめとは言ってないけど。。。心配なの」 玲凪は言葉を続ける。 「紫炎は無理してため込むことがあるから。何かあったら言ってよね」 そういうと、玲凪はさっさと部屋を出ていった。 閉じられたドアを見つけて、紫炎は深呼吸した。玲凪の心遣いは、紫炎にとって必要な物だった。玲凪はいつでも、紫炎のことをよく見ている。 少し、せっぱつまっていた紫炎の心が軽くなったのは、玲凪のおかげかもしれない。
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