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紅魔樹詩集 作者:紅魔樹

第1回   贖罪ノ星夜

揺れる水面に映る月
少し儚げに、優しく揺らめいては消える

波たつ水面にうつる星空
あの頃の僕に何か似ていて
むなしさと悲しさが複雑に入り交じる
微妙な、それでいてはっきりとした感覚が胸を焦がす

どうして僕は罪を犯してしまったんだ
誰か僕を捕らえて
固い枷で自由を奪い、光の届かない場所へ・・・・
・・・閉じ込めてほしい

ああ、触れたいのに届かない
あの日の過ちは・・・あの日の罪は
哀しくも僕の指をすり抜けていく


手に持っていた過去を残して
水面は罪人を包み込む
僕はゆっくりと、沈んでいった



   The surface of the water where the star is moved
    I was quietly swallowed.

              
     Nothing is said.
      It is, and is gentle and ・・・・.


                      If you think of me
                       tonement .... gently.

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