「・・・小学1年生・・・・・・・わからないなら、・・・・やり直す・・・・・・?」 連はその言葉を呟いた。 「・・・・1年生で・・・・・習うもの・・・・・・・」
今現在小学5年生の連達は、1年生の頃を思い出していた。
(1年生のとき・・・・・・・何習ったっけ・・・・・・・・・・)
「!」 「!?時野、その顔、わかったのか?」 「ウン・・・たぶんね。ただ・・・思い出せない」 「え?」 「ねぇ、緑。あんた、『あいうえお表』思い出せる?」 「・・・・あっ、はい!わかります!」 「これってさ・・・小学1年生になって最初に習うもの・・・・あいうえおじゃない?」 「あいうえお・・・・・・・・・・・・・アアッ!!」 「そうか、時野!『5.2』だったら・・・『5』は、な行、『2』は、な行の二番目の・・・『に』・・・・?つまり、『5.2』は『に』!?」 「そうじゃない?わかんないけど」 三人は、そういう法則を使って、数字暗号を解いてみた。
『にしにほればあに ひがしにほればいもうと なかよきふたりがつながれば ざいほうはひらかれる』
「・・・西に掘れば・・・・兄・・・・・・・・・?」 「・・・・東に掘れば・・・・・・・・・妹・・・・・・?」 「一回書いて、入れてみる?」 連が例の文を書き、機械の中へ入れた。
【ウィ――ン・・・・ピンポーン!!】 「おおっ!!」 【ガコン・・・】 扉が開く。 「?・・・」 連は、両横が気になった。 真っ暗な中に、視力のいい連は“何か”を見た。 階段が、東と西にむかって、下がっているような階段。 「・・・・・・・・・・・・?」 さほどきにせず、上への階段を上った。
「・・・・・・・???あれ・・・?」 4階へ来ると、壁は一面銅。 そして・・・扉も階段もなかった。
「・・・・・行き止まり・・・・・・・・・?」 この暗号館は5階建て。 なのに・・・・ここ、4階で・・・・扉も階段も無く、いきどまりだ。 「・・・・・・・どういうこと・・・・・・・?」 「・・・・・・・・・楽しくなってきたじゃん」
|
|