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暗号館の秘宝 作者:りみ

第8回   7 行き止まり?
「・・・小学1年生・・・・・・・わからないなら、・・・・やり直す・・・・・・?」
連はその言葉を呟いた。
「・・・・1年生で・・・・・習うもの・・・・・・・」

今現在小学5年生の連達は、1年生の頃を思い出していた。

(1年生のとき・・・・・・・何習ったっけ・・・・・・・・・・)

「!」
「!?時野、その顔、わかったのか?」
「ウン・・・たぶんね。ただ・・・思い出せない」
「え?」
「ねぇ、緑。あんた、『あいうえお表』思い出せる?」
「・・・・あっ、はい!わかります!」
「これってさ・・・小学1年生になって最初に習うもの・・・・あいうえおじゃない?」
「あいうえお・・・・・・・・・・・・・アアッ!!」
「そうか、時野!『5.2』だったら・・・『5』は、な行、『2』は、な行の二番目の・・・『に』・・・・?つまり、『5.2』は『に』!?」
「そうじゃない?わかんないけど」
三人は、そういう法則を使って、数字暗号を解いてみた。


『にしにほればあに ひがしにほればいもうと なかよきふたりがつながれば ざいほうはひらかれる』


「・・・西に掘れば・・・・兄・・・・・・・・・?」
「・・・・東に掘れば・・・・・・・・・妹・・・・・・?」
「一回書いて、入れてみる?」
連が例の文を書き、機械の中へ入れた。

【ウィ――ン・・・・ピンポーン!!】
「おおっ!!」
【ガコン・・・】
扉が開く。
「?・・・」
連は、両横が気になった。
真っ暗な中に、視力のいい連は“何か”を見た。
階段が、東と西にむかって、下がっているような階段。
「・・・・・・・・・・・・?」
さほどきにせず、上への階段を上った。

「・・・・・・・???あれ・・・?」
4階へ来ると、壁は一面銅。
そして・・・扉も階段もなかった。

「・・・・・行き止まり・・・・・・・・・?」
この暗号館は5階建て。
なのに・・・・ここ、4階で・・・・扉も階段も無く、いきどまりだ。
「・・・・・・・どういうこと・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・楽しくなってきたじゃん」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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