食事をした後の一時で、カオルはすでに計画を練っていた。 そして、実行する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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【RRRRR・・・・・・・RRRRR・・・・・・・・・】
ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・? なんだ・・・・ここはどこなんだ?オレは誰だ? ああ、頭がボウッとする。俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ オレは目の前の、別荘の電話が鳴っていることに気づく。オレは携帯を持たないからな。 頭がボウッとするが、とりあえず出よう。
――はい・・・・・・・・・・・・・
すると、電話の相手は何かを言っている。が、聞こえない。 ん?なに?・・・・・今度はハッキリと聞き取れた。 “今、何時ですか?”と聞いているのだ。 おかしなことを聞くのだな、わざわざオレに聞かなくても・・・・・・・・・ そういいながらもオレは時計を見た。部屋に時計があるからな。
“6時”。 時計の針は6時を示している。加えて外は真っ暗だ。俺は寝たのか・・・・・・じゃあ、今は夜の6時だな。 おおい、今は夜の6時で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え? ろ、6時だと!?いかんっ、寝過ごした!!!あのテレビを見るはずだったのが、もう始まる!!! そう思い俺は、近くにあったリモコンをつかんだ・・・・・・・・・・・・・・・
【チクッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?何だ?今の痛みは。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ググググググッ!!!!! なんだ、なんだこれは、なんだこれは。 苦しい。何でこんなにも苦しいんだ。 息を吸うのにすえない。吸っているのに酸素にならない。二酸化炭素が体中に充満するようだ。 なぜこんなにも苦しいんだ。 ・・・・まさか、さっきの痛みが?アレは毒針だったのか? じゃあ・・・・まさか、お前が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お前が・・・・・・・私を・・・・・・・・・・・・・・・・? なぜだ、お前には私を殺す理由なんてないはずだろう? お前が私を殺す理由なんて微塵もみあたらない。 なのになぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
―――――第一の殺人、完了―――――― ***************************
【チュン、チュン・・・・・・チュン・・・・・・】 雪山にしては珍しいようなすずめの声。 「ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連ちゃん、連ちゃん」 「・・・・・・・・・ん〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・」 「れーんちゃん、朝ですよー?」 「んんんぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・眠い・・・・・・・・・・」 「だめですって!もう皆さんおきてますよ?」
そのとき。 「・・・・・・・・・・・・・・・・イヤアアアアアアアア!!!!!!」
有美子と星崎、高木が叫ぶ。 「あっ、あなたああ!!!」 有美子が取り乱す。
「なっ、なんやのん、これぇ!」 「わ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふーん)
うつ伏せになって冷たくなっている死体――――郷田良三の姿が、そこにあったから。
「・・・・・・・・フフフッ、連続殺人が起きますよ・・・」 白鳥が言う。 「・・・・・・・・・・・なんでわかんの?」 「勘、ですよ」 「ふーん」 「・・・・・・・・・・連ちゃん?あなたも、“勘”が当たることってあるんじゃないんですか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さーね」
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