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礼拝堂の奇跡 作者:りみ

第2回   プロローグ 少年が見たもの〜昔話調
少年は見てしまった。
暗い暗い洞窟で、秘密を見てしまった。

その当時、少年の村では鬼が毒を配っているという噂があった。
何も知らずにその毒を盛ってしまった女性もいた。
だから、少年は注意していたのだ。



なのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少年が最も慕っていた村長が、鬼の正体だった。
そして、少年と同い年の少年二人が鬼の仲間だった。
少年は動揺を隠しきれなかった。
今すぐに、今すぐにここを立ち去ろう。何も見なかったことにするんだ・・・・・・・・・・・・





【ガツンッ!!】





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」
少年は、思わず足を何かにぶつけてしまった。
音に反応した鬼とその仲間がやってくる。
“くそっ、お前は!!”
“どうします!?”
“・・・・・・・・こいつにも、毒を盛りましょう。”
“・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よし・・・・”
三人の下した結論は、“この少年にも毒を盛る事”だった。
そして、記憶を消す事だ。
直接手を下し命を消す事には抵抗があったから・・・・・・・・中毒にさせ、自身が何者かもわからないようにしよう、と。
「や・・・・やだっ・・・・やめろ・・・・やめてくれ〜〜〜〜!!!」





少年の叫びもむなしく、少年は中毒症になってしまった。




そして数日後。
足取りもおぼつかなくなり頭もおかしくなった少年は、事故に遭い死んでしまった。
鬼達はホッとした。










が・・・・・・・・・・・・・・“復讐の鬼”はすぐそばにいた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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Novel Editor by BS CGI Rental
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