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礼拝堂の奇跡 作者:りみ

第16回   14 ポイント

そして、警察で遺体の処理が行われ、盛岡の遺書に『星崎の遺体は埋めた』とかいてあったため掘り起こしていた。
「・・・・・・・・・明日には帰れるで」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それにしても、たいへんでしたね・・・・」
「ホント・・・だな、時野」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

――盛岡が死んでいた場所は密室で。
鍵はかかっていて、窓は、鍵はあいているものの窓そのものが開かない状態。
状況から考えて自殺だが、そんなのは納得できない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


【ガタタタッ、ガタタ・・・・】
「うわっ、寒いな〜・・・・・急に風がひどなったな!」
「気温急に下がりましたね?塚田君」
「雪山だと大体氷点下くらいはいくんじゃねえか?」
「・・・・フーン・・・寒いんだ」
「やっただろー、時野。理科の時間に。水かけてマイナスのところで冷やすと凍るって」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あっれ〜〜〜?水でぇへんわ」
「ああ・・・昨日から出てないよ」
「え〜〜〜〜!!!!」

*****************************
「連ちゃん〜何するん??」
「部屋・・・・・・・・・・」
ついたのは、2番目の被害者・星崎の部屋だった。
【ガチャ・・・】
「・・・・・・???あれ?」
荷物が消えていた。
「え〜!?なんで?なんで星崎はんの荷物がないん???」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱりね」
「え?」
「“ほしかったから荷物を取った”んだよ」
「欲しかったぁ?ほんでも何が??・・・欲しかったから殺したん??」
「・・・・・それで当ってると思う」
「ほんでも・・・荷物ごともってったん・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・盛岡さんの部屋行っていい?」
「え?」

***************************
盛岡の部屋の窓は、たてつけでも悪いように相変わらず開かなかった。
「ドアから進入したんかな?ああでも有美子はん言ってたけど、部屋の鍵はそれぞれ違うらしいし・・・鍵は仏さんのとこにあったし・・・・・・・・窓から?けど開けへんやん、これ・・・・・・・」
「・・・・・・・・・最初からいたとか」
「あ〜〜〜〜〜〜!!!最初っからおった可能性もあるな!え、でも待ってや?どうやって脱出したん?第一、外でてもっかい玄関から入るわけにもいかへんし・・・自分の部屋に窓から入ったとか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだよ、多分ね。・・・だったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、犯人もうすぐ逃げるよ・・・別の世界に」
「えっ!?」
「・・・・・・・“なんであんな高い所に死体を吊るしたか”の理由が、犯人が逃げることと一緒だし」
「え〜〜!?どーゆーことなん???」
「・・・・・・・・んー・・・・・・それだとやっぱり“郷田さんの電話の相手”も絞れてくるし・・・、・・・・外に警察いる?」
「え?ああ、結構おるでぇ!!礼拝堂の周りは誰もおらんなぁ?この周りに星崎はんの遺体が埋まっとるらしいから、警察はん必死やで!」
「・・・・・礼拝堂の所は誰もいない・・・か・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・盛岡さんは犯人じゃないし自殺したわけでもないよ。・・・真犯人に殺されたんだよ」
「えっ!!!ほんまぁ!?なんでわかるん!!??」
「・・・・・・・・・・・・おかしな所が多すぎるから・・・そこをつなげたらそうなったよ」
「ほんまぁ???!!!」
「・・・・・・・・うん・・・・・・・・―――――」

*************************

ここは礼拝堂。

“カオル”は急いで『サイゴ』の準備をしていた。

(――急げ、急ぐのだ。自分はこれで『サイゴ』なのだ。これで自分は最後の殺人を犯すのだ。生身の、生きている人間にサイゴを与える。急げ・・・・――――)







「・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱりいた」





「!!!!!!!」
カオルはひどく驚く。
少女一人と女性が一人――連と佐藤が立っていた。
「えええっ!!??こ、この人何!?嘘やろぉ!!!」
「・・・・・・・でもこの人が犯人だよ」
「ええええ・・・・・・・・・・・・・・」

「っっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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