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黒い瞳の天使 作者:りみ

第2回   OPENING 両親の思いは探偵事務所へ
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァ・・・・・・!!!」
雪が少しだけ積もった冬の深夜。
月明かりが照らす中で、三人の人間が走っている。
一人は石を持って二人を追いかけて。二人の男女は必死に逃げて、その内の一人はベビーカーをひいていた。
「ハァッ・・・・!!・・・・・・・・この子・・・を・・・どこかに隠したほうが・・・・!このままだとこの子も・・・!」
「・・・・・ああ・・・・・・!そうだな・・・・!!!」
二人は、自分達の子供をどこかに隠すことに決めた。
生きて欲しいと言う願いと、殺されてなる物かと言う意地・・・・・・。



「!」
二人の目に入ったのは『時野探偵事務所』と言う看板のビル。
「・・・・探偵・・・・?」
「・・・・・・ここの・・・裏に・・・・!」
藁にもすがる思いで、時野事務所の隣の路地裏にベビーカーを置いた。
そして二人は走り出す。“犯人”をおびきだすかのように。


「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・・・!」
「・・・・・待て―――!!!」



【ドガッ・・・・・・・・・・・・・・・・!!】




「ぐっ・・・・・!」
女の方が石で殴られ、倒れこんだ。
「麻紀(まき)!!ハッ・・・!」
「ハァ・・・!ハァ・・・・!・・・あのガキはどこだ・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・死んでも言わない。あの子だけは殺させない!!俺らに何の恨みがある!!」
「・・・そうか・・・・なら、殺してから探すさ・・・!死ね!!!」
「!!!!」




【ドガッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!・・・トサッ・・・・!】




男も頭を石で殴られ倒れた。

「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・!!!」
狂った犯人は赤ん坊を捜した。
だが、見つからなかった。




両親の思いが通じたのだろうか・・・・・・・・―――――

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Novel Editor by BS CGI Rental
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