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夢のおくりもの 作者:りみ

第8回   7 2つめのおくりもの
「連〜、とまるったって、何にも持ってきてねえぞ?」
「ん〜〜・・・・・借りればいいじゃん、ここに。ここ金持ちじゃん」
「オマエは遠慮がねえな・・・・・・・」
「いいじゃん。ここ金持ちだし」
「あたしパジャマいらないし」
「もう寝る気か!?」


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その後。
一応探偵である庄治は、とりあえず現場検証から始めた。
「むむぅ・・・割った跡もありませんし・・・・・・・・カギで開けたとしか・・・・・・・。」
「馬鹿な!このカギは合鍵など作れない特殊な鍵だ!!!」
「いえ、ですが、・・・・では、あなたがたが盗ったと?」
「バカ言うな!!!なぜ私たちがそんな事をするというのだ!!」
「すっ、すみません・・・・・・。」
「・・・・・きっと・・・・・・・このパーティーに来ていた人々の誰かだ。ウチのことを妬んでいるのだろう。」
「そうですわよ、あなた!!・・・・今開発しているプロジェクトが成功さえすれば・・・・・・・!!・・・それを邪魔する奴らがいるものなんですねぇ・・・・・・。」
「プロジェクト・・・・・・?」
「ええ、時野さん。私達の会社は今大事な時期なんですの・・・・。休みなんて取ってられませんし・・・」
「・・・そうなんですか・・・・」
庄治は慣れない事に苦戦していた。
「・・・・ハァ〜〜・・・・何やってんだか」
連は階段のところからその様子を見ていた後、上へ戻った。


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「・・・・・ねぇ、古畑さんっ!!・・・・お母様・・・怒ってたよ・・・・?喜んでないよ・・・?」
「・・・そんなことはありませんよ」
「でもっ・・・・!」
「・・・・・・・あなたのお母様は、人の前で喜ぶのがイヤなんです。本当はとても喜んでますよ。」
「本当っ!!??」
ある部屋で、車椅子に乗った来夢と、古畑が会話していた。

「・・・・・・・・古畑さん」
「おや、連様・・・・・・」
「・・・・『様』はいいよ、苦しいから。・・・・・車パンクしたの・・・知ってるでしょ?」
「・・・・はい、先ほど時野様より聞かされました。」
「・・・・・フフッ・・・・・・・・。泊まるからね・・・・・・・」
「・・・・はい・・・・・」

連は、決してニコニコ笑わない。目と口がフッ、と笑うだけで、ボーッとした顔と大差無い。でも、その笑顔も、なぜか魅力的だった。


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朝。
「スー、スー・・・・・・・」
連は熟睡していた。もう少し寝たかった・・・・・・・・が。その願いは見事に砕け散った。
「イッ、イヤァァァァァァァア――――――!!!!」
「・・・・・・・・・・んんん・・・・(複雑な怒り)」
城ヶ崎家のメイドが叫んだ。
【ドタドタドタ・・・・!!】
「・・・・・・・・・・・〜〜〜〜・・・・うっさいな・・・」
連はブツブツ言いながらゆっくり降りてきた。

台所。豪邸の台所だけあって広くてきれい。(台所ではなく厨房か?)
「メイドさんっ、どうしました!!?」
「あぅ・・・とっ、時野・・・さん・・・・?・・・あっ、あっ、あっ、あれ・・・・・!!!」
テーブルに、一枚のカードが串刺しになっていて、そのカードに血でこんな文字がかいてある。


『2つめのおくりもの=恐怖  喜んでくれたかい?これはマジックだから・・・・喜んでね。    ドクター=ZOU』

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Novel Editor by BS CGI Rental
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