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夢のおくりもの 作者:りみ

第6回   5 1つめのおくりもの
夜。
パーティーは、さすが豪邸、1階のホールで行われた。
「ガツガツガツッ・・・・!!ガツガツガツッ・・・・・!!」
「・・・お父さん、みっともないからやめたら?」
「るせっ、こんな豪華な食事、めったにできねえんだよっ!!」
「・・・・・ハァ――――・・・・・・・・・・」
庄治は、食い意地が張ってるため、料理を次から次へと口に運ぶ。周りにいた人もあ然だ。
一方の連は、特に食い意地が貼ってるわけでもなく、ゆっくりと食べる。

パーティーには、偉い政治家などが招待されていた。


そのとき。
【シュンッ!!!】
「!!」
テーブルにカードが突き刺さる。
「こ、これどこから・・・・・?」
一応探偵であるはずの庄治が一番驚いてる。
それはそうだろう。
依頼はいつも、ペットを探してとか、そういうたぐいのものだ。
「・・・・・・・・・・・」
連は冷静に、特に驚くことも無く、むしろだるそうにカードを引き抜いて、カードに書いてある文字を黙読した。周りにいた人も、そのカードを黙読する。

『やぁ、さびた脳細胞のロボット諸君。君達は相変わらず、ピリピリして、人間らしさを忘れている。そんな諸君に私が『おくりもの』をあげよう。おくりものは5つさ。まず1つ目は・・・『快楽』   ドクター=ZOU』


「・・・・・ドクターZOU?」
庄治が言う。
「なんだこりゃ???快楽???なんだ?いたずらか?」
そのとき。
【バッ!!!】

「!!!!!」
なんと、家中が停電した。
辺りにいた人たちがざわつきパニック状態になる。
暗闇の中で・・・連だけは、騒ぎもせずに普通に立っていた。
(・・・フゥ・・・・・・そういうこと・・・・。フフッ・・・・・おくりものか・・・・・・・5つ全部貰ってあげるよ。)



連は、ニヤッとしながらそう思った。






10秒後、電気はついた。
「フゥ――・・・・ブレーカーが落ちたのでしょうか?」
しかし、そのとき。
「イヤァァァァァ――――!!!!」
幸恵が叫ぶ。
「!幸恵、どうした!?」
「あっ、あっ、あなた・・・・・!!ネッ・・・クレス・・・私のネックレスがないの!!!」
まるで見せびらかすようにホールにおいてあった、ケースの中に入ってたネックレスは・・・なかった。
かわりに、ケースの中に、
『1つめのおくりもの=快楽』
と言うカードがおいてあった。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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