夜。 パーティーは、さすが豪邸、1階のホールで行われた。 「ガツガツガツッ・・・・!!ガツガツガツッ・・・・・!!」 「・・・お父さん、みっともないからやめたら?」 「るせっ、こんな豪華な食事、めったにできねえんだよっ!!」 「・・・・・ハァ――――・・・・・・・・・・」 庄治は、食い意地が張ってるため、料理を次から次へと口に運ぶ。周りにいた人もあ然だ。 一方の連は、特に食い意地が貼ってるわけでもなく、ゆっくりと食べる。
パーティーには、偉い政治家などが招待されていた。
そのとき。 【シュンッ!!!】 「!!」 テーブルにカードが突き刺さる。 「こ、これどこから・・・・・?」 一応探偵であるはずの庄治が一番驚いてる。 それはそうだろう。 依頼はいつも、ペットを探してとか、そういうたぐいのものだ。 「・・・・・・・・・・・」 連は冷静に、特に驚くことも無く、むしろだるそうにカードを引き抜いて、カードに書いてある文字を黙読した。周りにいた人も、そのカードを黙読する。
『やぁ、さびた脳細胞のロボット諸君。君達は相変わらず、ピリピリして、人間らしさを忘れている。そんな諸君に私が『おくりもの』をあげよう。おくりものは5つさ。まず1つ目は・・・『快楽』 ドクター=ZOU』
「・・・・・ドクターZOU?」 庄治が言う。 「なんだこりゃ???快楽???なんだ?いたずらか?」 そのとき。 【バッ!!!】
「!!!!!」 なんと、家中が停電した。 辺りにいた人たちがざわつきパニック状態になる。 暗闇の中で・・・連だけは、騒ぎもせずに普通に立っていた。 (・・・フゥ・・・・・・そういうこと・・・・。フフッ・・・・・おくりものか・・・・・・・5つ全部貰ってあげるよ。)
連は、ニヤッとしながらそう思った。
10秒後、電気はついた。 「フゥ――・・・・ブレーカーが落ちたのでしょうか?」 しかし、そのとき。 「イヤァァァァァ――――!!!!」 幸恵が叫ぶ。 「!幸恵、どうした!?」 「あっ、あっ、あなた・・・・・!!ネッ・・・クレス・・・私のネックレスがないの!!!」 まるで見せびらかすようにホールにおいてあった、ケースの中に入ってたネックレスは・・・なかった。 かわりに、ケースの中に、 『1つめのおくりもの=快楽』 と言うカードがおいてあった。
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