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夢のおくりもの 作者:りみ

第5回   4 心の支え
「・・・・・・・時間までまだだいぶあります・・・・・・。その間、こちらへどうぞ」
古畑は時野親子を2階へ案内した。



「――ここは図書室でございます。そしてこちらは空き部屋です・・・。・・・ここでくつろいでいただいて構いませんよ」
「はぁ、何から何まで・・・」
「・・・・・・・・・」
庄治は何かとペコペコしていたが、連は特に遠慮するでもなく、むしろ堂々と図書室の扉を開けてスタスタ入っていった。
「おっ、おいっ、連!」
庄治が連の後についで図書室に入った。
そして、古畑は1階へ行った。

「・・・ッヒャァア〜〜・・・。すっげー数の本だな・・・。しかも小説ばっか・・・・・・つまんねーの・・・・。」
「・・・・フフッ・・・・・いい家だね・・・・・・。ずっと読みたかったシリーズが全巻あるよ。」
「・・・・オマエは推理小説好きだからな〜〜〜・・・。人一倍、いや十倍は面倒くさがりのオマエも、寝ることと推理小説読むことは面倒くさがらないもんな?」
「・・・ん〜〜〜・・・・?」
連はどこと無く嬉しそうだ。読みたかったシリーズを見つけたときは、笑ったのだから。といっても、ニコニコ笑ったのではなく、口元と目が、フッ・・・と、少しだけ笑った。
連は、しばらくして1階へ行った。

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「キャハハハァ!!すごい、すごい!!」
「でしょう?では・・・こう!」
「わぁぁっ!!!」
古畑が手を握り、次に開くとコインが3枚。そして握り開くと・・・・コインは無かった。
来夢は絶賛してる。
「すごいっ、すごいよ!!!ねぇ・・・古畑さんっ!私も、主役になりたいっ!!!マジックやりたい!・・・できるかなぁ?」
「フフッ・・・出来ますよ。私が主役にしてあげますよ」
「本当!!??」



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階段のところで連と古畑が偶然会う。

「・・・おや、連様」
「・・・・あのお嬢様・・・マジック好きなんだね」
「・・・はい・・・・・・。・・・来夢さまは、幼い時より厳しく育てられまして・・・・。そして、城ヶ崎様も、来夢さまに無関心になってきて・・・・・。それでも、来夢様が勝手に外に出る事は許されず・・・・だから病弱になってしまったのです。まだ8才ながら、心身ともに疲れた来夢さまの生きがいは・・・これ・・・マジックです。マジックが生きがいなのです」
「フゥン・・・・」

連は行き際に、さりげなくつぶやいた。


「・・・・・・・・かわいそうにね・・・・・・・・」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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