「らっ・・・・・・来夢が・・・・いない・・・・?」 城ヶ崎夫妻はとても驚いていた。そりゃそうだろう。娘が消えたのだから。 「ドッ・・・・・、ドクター=ZOUが・・・・・来夢をさらった・・・・・・・・?」 「イヤァァッ・・・・!!!」
*************************** 【スタ、スタ、スタ・・・】 連は、トイレを探していた。 (どこだっけ・・・。この家広すぎてわかんない・・・・) 「・・・・・・・・・でしょう?」 (!) ある部屋の中から、3人の人間の声が聞こえる。 古畑、陽司、幸恵の声だ。 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・) 連はしばらくそこに立ってて、部屋の中の会話を聞いていた。
*************************** 部屋の中では。 「・・・・どうです・・・・?来夢様が消えて・・・」 「・・・・・古畑、何を言うの・・・・・・。・・・早く帰ってきてほしいわよ・・・・・」 「・・・・・・・・・なぁ、幸恵・・・・。・・・今まで、来夢に無関心だったんじゃないか・・・・?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうね。確かに・・・。・・・・いなくなると・・・・寂しいものね・・・・・・。・・・・今まで構ってなかったわね・・・・。・・・・『大切なものは無くしてから知る』って・・・このことかしら」 「・・・ああ・・・・。・・・戻ってきてほしい・・・・・。・・・なんで私達は・・・・娘の事を鬱陶しくおもってしまったのだろう。・・・・今まで、来夢と旅行なんて・・・・・、あの貧乏時代以来なかったな・・・」 「そうね・・・・目先のお金や仕事にばかりかまけてたわ・・・」 「・・・・・あの旅行券・・・・使おうか・・・・?来夢が前から行きたがっていたオーストラリアにでも・・・・・・・・行こうか」 「・・・・・・・・・ええ・・・・」
(・・・・・フフッ。・・・・よかったね、ドクター=ZOU。) 連は嬉しそうに笑って、トイレを探すために歩いていった。
|
|