「・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・」 11月。 月の輝く夜に、“ある人物”はそこにいた。 その人物の前には、三体の“死体”・・・・・・・・・・・。 (ハァ・・・ハァ・・・・・・フフフフッ・・・・!!あはははは!!これで・・・これであいつらにいいようにはされないでしょ・・・・!!!・・・・今まで散々あいつらの言いなりになってきたけど・・・・・・・これでもう私は自由よ・・・・!!ハハハハッ!!・・・けど・・・・・これが私のやったことと知られたらまずいわ・・・・。こんなゴミみたいな奴らのせいで私の人生がメチャクチャになるのは耐えられない・・・・・!!・・・フフフッ、だからこそ・・・・!!私は悪くないわ、悪いのはこいつらよ。私は悪くない・・・・・・・・・!)
【ゴ―――ン!ゴ―――ンッ!!!ゴ―――ン・・・・】 鐘が鳴る。
すぐ近くにある神社の鐘が鳴る。 「・・・・フフフフッ・・・・・・!!!」 “人物”は腕時計を覗き込んだ。 「・・・後・・・1時間・・・・・!!!完全トリックの始まりよ・・・!アハハハハ・・・・!」 悪魔が囁いたかのように人物は笑った。
三体の死体を目の前に、“その人物”は狂ったように笑った。 その笑い声を聞いているのは、満月だけだった・・・・―――――。
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