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人形達の叫び 作者:りみ

第11回   9 鐘の音
祭日。
午前10時20分。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
連は自分の部屋で寝ていた。
休日は朝の11時ぐらいまでは寝ている。

【RRRRR・・・・・・RRRRR・・・・】
部屋の電話が鳴った。この電話は事務所とつながってる。
「・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・(怒)・・・・何?」
《オ〜イ、連、友達が来てるぞ》
「・・・・・・・・・・友達・・・・・・・?」


事務所の前には、緑とつかっちゃんがいた。
「・・・・・・・・・・何?」
「なぁ、現場いかねえか?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「だってさ、お前気にならねえのか???」
「・・・・別に。面倒くさい。・・・考えるんだったら家でも出来るじゃん」
「それじゃあダメだって!!データが少なすぎる!」
「探偵みたいな事言うんだね。探偵になりたいの?」
「・・・別に。なんか気になるじゃんか。場所は、前マラソンした公園の隣だから分かるじゃん」
「・・・・・いいよ、別に。行けばいいんでしょ」


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高田中学校門前。
「・・・・あれ?何で生徒がいるの?」
祭日なのに、なぜか学校内には生徒がいた。それも、中3が。
「ああ、あれ受験のための特進だな」
「特進??」
「受験に合格するために、成績のいい生徒だけを集めてする特別授業の事だ」
「・・・・フーン。・・・生徒達は嫌になったりしないのかな?」
「・・・すると思います。勉強、勉強ばかりですし・・・・・・」
「・・・緑とかつかっちゃんは、疲れたりしないの?勉強で」
「さぁ、俺は別に疲れないけど。」(←勉強が好きな人。)
「私は・・・・・う〜〜ん・・・・・・・、疲れます・・・かね」
「ふーん」(←勉強に興味がない人)

そしてその中3の中には、沙耶香、美希、亜紀がいた。
「フーン・・・・・。・・・あの人たち、来たくて来たわけじゃないね。・・・見るからに疲れてるし。眠そうだし」

そう。ここの生徒達は、皆疲れてて、自分から望んできたとはいえない。

「仕方ねえんじゃねえか?時野。成績で全てが決まっちゃうんだし。第一成績が悪かったら親が怒るだろ。だから怒られたくなくて頑張るんじゃないか?」
「・・・・・??親が怒る・・・・・・???」(←父親に本気で怒られたことのない人。父親の事を友達感覚で見てる人。でも慕ってる人。)
「・・・・哀しいね。自分の人生なんだから自分で責任もって、したいことなんでもすればいいのに。親とか学校とか気にしてやりたいことやれなくて。・・・・だから犯罪って増えるんだよね」

そのとき。

【ゴオオオォォ――――ン!!!ゴオォォォ―――――ン!!!!】
「「!?!??」」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
突然耳を劈くような音が鳴り響いた。
でも、生徒達はそんな音など気にしていない。まるで勉強に集中しすぎて聞こえないかのように・・・・・・。

「・・・・何?この音」
「さぁ・・・・・鐘の音だな」
「すごい音ですね・・・・・・!!!」
鐘の音は、中学校のすぐ近くにある神社からだった。
「・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・」
「あ?時野?どこ行くんだよ」
「神社」
「神社〜?俺も行くよ」
「あっ、私も行きます・・・」


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“犯人”は少し汗がでるものの、笑っていた。
(あの小娘共、現場にまで来たか・・・・・まさか、“あのトリック”を知ったりはしないだろうな・・・・?・・・・・フフフ、大丈夫。あんな子供にわかってたまるものか。特にあの“トロそうな小娘”に・・・わかるものか。あの三人の中ではリーダーのようだが・・・・・トロいな。フフフフフッ・・・・これは“ゲーム”なのだ。私は主人公。死んだあいつらは“悪のボス”。悪のボスは死んでも当然だろう?私は悪くない。だってこれはゲームなのだ。フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!)
“犯人”は、この事件を、そして人の命を、“ゲーム”としか思っていなかった・・・・―――――。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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