祭日。 午前10時20分。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 連は自分の部屋で寝ていた。 休日は朝の11時ぐらいまでは寝ている。
【RRRRR・・・・・・RRRRR・・・・】 部屋の電話が鳴った。この電話は事務所とつながってる。 「・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・(怒)・・・・何?」 《オ〜イ、連、友達が来てるぞ》 「・・・・・・・・・・友達・・・・・・・?」
事務所の前には、緑とつかっちゃんがいた。 「・・・・・・・・・・何?」 「なぁ、現場いかねえか?」 「・・・・・・・・・・・・は?」 「だってさ、お前気にならねえのか???」 「・・・・別に。面倒くさい。・・・考えるんだったら家でも出来るじゃん」 「それじゃあダメだって!!データが少なすぎる!」 「探偵みたいな事言うんだね。探偵になりたいの?」 「・・・別に。なんか気になるじゃんか。場所は、前マラソンした公園の隣だから分かるじゃん」 「・・・・・いいよ、別に。行けばいいんでしょ」
**************************** 高田中学校門前。 「・・・・あれ?何で生徒がいるの?」 祭日なのに、なぜか学校内には生徒がいた。それも、中3が。 「ああ、あれ受験のための特進だな」 「特進??」 「受験に合格するために、成績のいい生徒だけを集めてする特別授業の事だ」 「・・・・フーン。・・・生徒達は嫌になったりしないのかな?」 「・・・すると思います。勉強、勉強ばかりですし・・・・・・」 「・・・緑とかつかっちゃんは、疲れたりしないの?勉強で」 「さぁ、俺は別に疲れないけど。」(←勉強が好きな人。) 「私は・・・・・う〜〜ん・・・・・・・、疲れます・・・かね」 「ふーん」(←勉強に興味がない人)
そしてその中3の中には、沙耶香、美希、亜紀がいた。 「フーン・・・・・。・・・あの人たち、来たくて来たわけじゃないね。・・・見るからに疲れてるし。眠そうだし」
そう。ここの生徒達は、皆疲れてて、自分から望んできたとはいえない。
「仕方ねえんじゃねえか?時野。成績で全てが決まっちゃうんだし。第一成績が悪かったら親が怒るだろ。だから怒られたくなくて頑張るんじゃないか?」 「・・・・・??親が怒る・・・・・・???」(←父親に本気で怒られたことのない人。父親の事を友達感覚で見てる人。でも慕ってる人。) 「・・・・哀しいね。自分の人生なんだから自分で責任もって、したいことなんでもすればいいのに。親とか学校とか気にしてやりたいことやれなくて。・・・・だから犯罪って増えるんだよね」
そのとき。
【ゴオオオォォ――――ン!!!ゴオォォォ―――――ン!!!!】 「「!?!??」」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」 突然耳を劈くような音が鳴り響いた。 でも、生徒達はそんな音など気にしていない。まるで勉強に集中しすぎて聞こえないかのように・・・・・・。
「・・・・何?この音」 「さぁ・・・・・鐘の音だな」 「すごい音ですね・・・・・・!!!」 鐘の音は、中学校のすぐ近くにある神社からだった。 「・・・・・・・・・!・・・・・・・・・・・・」 「あ?時野?どこ行くんだよ」 「神社」 「神社〜?俺も行くよ」 「あっ、私も行きます・・・」
************************* “犯人”は少し汗がでるものの、笑っていた。 (あの小娘共、現場にまで来たか・・・・・まさか、“あのトリック”を知ったりはしないだろうな・・・・?・・・・・フフフ、大丈夫。あんな子供にわかってたまるものか。特にあの“トロそうな小娘”に・・・わかるものか。あの三人の中ではリーダーのようだが・・・・・トロいな。フフフフフッ・・・・これは“ゲーム”なのだ。私は主人公。死んだあいつらは“悪のボス”。悪のボスは死んでも当然だろう?私は悪くない。だってこれはゲームなのだ。フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!) “犯人”は、この事件を、そして人の命を、“ゲーム”としか思っていなかった・・・・―――――。
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