「なんで!?ハズレって・・・・ここじゃないのぉ??」 「でもさ、こんな箱が用意されてたって事は、ここに来る事わかってたんでしょ??」 「・・・・・・・今までのつなげたら?」 と連が言う。 「じゃあ・・・並べる??これもいれて」
『す でに私はいないだろう。だが、宝は自分たちで見つけなければならない。 学校のあった桜木坂へ行け。そこから宝の場所へ行け』 『ぐ うぜんにもあの子らは全員居残りだ。楽しいからよしとしよう。たまには女の子も木に登らせよう。木に登らせ高い所を見せよう。どれほど清々しいだろう。高い所から見ると、何かが見える物だ』 『そ のまま下へ行け 古き、命の音を基準にしろ。 W5 E3 N2 S5 探索』 『の どこかの樹を掘れ』 『き づかないだけで惑わされているだけで すぐそばにあるのだから』 『ば かもの。ハズレだ。もう一度与えた紙を読み直せ。そして頭を使え』
「・・・・じゃあ、3枚目のやり方がおかしかったとかぁ??」 「・・・・・・・・・・・・・・ううん、ここに来る事わかってたんだよ。・・・だからあってるよ」 「ん〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらく一同は考えていた。 といっても、あまり乗り気でなかった男性陣は深く考えていないようだ。 「ちょっとぉ、そこぉ〜〜!真面目に考えてよねぇっ!!!」 「うるせーな、どーだっていーだろ・・・」 「まったくもう!!昔はそんなんじゃなかったのにぃ!・・・んぁ〜考えると頭痛い!!!」
今の何気ない葵の言葉が、実はヒントになっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・なぁ、時野、これって・・・・順番・・・」 「・・・・・・・・・・うん。そーだね・・・だから・・・・・・・・」
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連達は、紙を順番に並べた。 「・・・これ、順番違うよ」 「え?」 「順番は・・・・・・・・・・・・・・・・・・『の』が最初のヤツと、一番最後のやつが逆だよ」 「逆??」 「先にコレを見るって言う設定だから・・・・・だから順番は逆でいーんだよ」
そして、この紙を順番に並べてみると。
『す でに私はいないだろう。だが、宝は自分たちで見つけなければならない。 学校のあった桜木坂へ行け。そこから宝の場所へ行け
ぐ うぜんにもあの子らは全員居残りだ。楽しいからよしとしよう。たまには女の子も木に登らせよう。木に登らせ高い所を見せよう。どれほど清々しいだろう。高い所から見ると、何かが見える物だ
そ のまま下へ行け 古き、命の音を基準にしろ。 W5 E3 N2 S5 探索
ば かもの。ハズレだ。もう一度与えた紙を読み直せ。そして頭を使え
の どこかの樹を掘れ
き づかないだけで惑わされているだけで すぐそばにあるのだから』
「・・・・・・・・・・・なぁ、時野」 「ん?」 「これって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
頭文字と二文字目があいてるよな?」
つかっちゃんの言葉に、連以外ハッとする。 「うん・・・・・最初見たときからおかしいと思ってた」 「うん、連ちゃんに言われた時は、なんでだろ〜って思った!」 と佳織が言う。 「・・・・・多分繋げるんじゃない?“頭を使え”って・・・頭だけ読めばいいんじゃない?」 「全部の文の一番最初の文字だけ・・・か。じゃあ、読むぞ?」
『すぐそばのき』
「“すぐそばのき”・・・・すぐ側の樹?」 「すぐそばなんて・・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・」 葵が気づく。 「・・・・・・・この樹だけ・・・・・・どの木からも近いよ。すぐ側にあるし・・・・」
すぐそばの樹――――、桜の咲いていない大きな樹。 桜の咲いている木の下にあると思い込んでいたが、実際にはすぐ側にあった。 探し物は、すぐ側にあった。
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