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桜木坂の友情 作者:りみ

第4回   2 アルファベット

「私は酒井葵!で、こっちが如月佳織。向こうから順に、尾崎啓輔君と、祇園正志」
「で、私が琢磨杏菜!」
琢磨杏菜と言う女性は、日本人離れした端正な容姿だった。
「で、こっちが佐野茉莉花!」
「こんにちは♪ね、あなたたちは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・時野連」
「塚田真です」
「あっ、桜木坂見えた〜〜〜!」

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桜木坂。
ここで、2枚目の手紙。

『ぐ うぜんにもあの子らは全員居残りだ。楽しいからよしとしよう。たまには女の子も木に登らせよう。木に登らせ高い所を見せよう。どれほど清々しいだろう。高い所から見ると、何かが見える物だ』


と言う文面だ。


「居残りかぁ〜・・・したなーそういえば!!偶然にも!6人そろって宿題忘れるんだもん!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
チラリ、と上を見る。
「・・・・・・・・・あそこかもね」














“あそこ”と言うのは、傾斜が激しく崖のような場所だ。
「え???」
「・・・・・上から上ってみてほしいんじゃない??上から見ればなにかわかるかも。“高い所から見ると何かが見える物だ”っていうのは・・・・そういうのじゃない?」
「あ、そっかぁ・・・・じゃああそこ行く?」
ということで、上のほうにある傾斜が少しある場所へ向かった。

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この場所からは、見渡すと下には桜の木がたくさんあり、切り株もあり、唯一目立つのは桜の咲いていない木だった。
「ここからでいいのかな??3枚目読むよ?」
佳織が3枚目の紙をあげる。

『そ のまま下へ行け
 古き、命の音を基準にしろ。
 W5 E3  N2  S5      探索』

「WとかEとか何??下行って何かあるのかな?」
「・・・・・・・・・・これさぁ」
「え?」
連の呟きに佳織が反応する。
「コレおかしくない?この文・・・・」
「あ、ホント!“コレ”、意味あるのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

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そして、あの場所から下へそのまま降りてきた。
「うっわぁ、桜ばっかぁ!!!」
桜は大体10日ほどで散ってしまう。が、散る予感など全くしない桜の木達。
真ん中に何も咲いていない大きな樹があり、その横には細く長い桜。
「Wとかって何??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つかっちゃん」
「?」
「つかっちゃんだったら、“コレ”わかると思うんだけど・・・・」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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