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DEVIL ANGEL 作者:究極阿修羅

第9回   天使と悪魔と
零「怖いだろ?早く逃げろ・・」
愛「怖くなんて無いよ・・だって・・レイジ君だから。」
法「俺だって、だいじょぶですよ!」啓「心置きなく戦ってください。」
零「お前ら・・・。」

悪「いい仲間だな。それまでの奴らと全然違って・・その顔見た奴らはすぐ物投げたり罵ったり逃げたりしたってのに。」

愛「そっか・・だからメガネを・・・」
法「一体どれだけ迫害されたんだよあの人は・・!」



悪「おっらアアアアっ!!」殴りかかる。
しかし、レイジはそれを軽くかわして、強烈な反撃を食らわせた。
悪「ぐ・・は・・!!!!」
零「これで満足か?」
悪「・・・そりゃ無いだろ?・・たっ!!!」膝蹴りを首に食らわせる。
零「お・・・」悪「これくらいはできるんだぜ?」

啓「すごい戦いですよ・・空気の振動が激しく伝わる・・」
愛「レイジ君・・」

その直後、激しい乱打戦が始まった。
互いが互いの拳を殴り、時に腹を蹴り、胸を突いた。

そしてその翼で空を飛び、戦う。
飛び交いながらの一撃一撃が激しく大気を揺らした。


法「天使と・・悪魔・・。」陽「お兄ちゃん・・」




悪「うらっ!!!!!!」
下に向いた強烈な一撃で地面に落とされたレイジ。

悪「とどめだっ!!!」空中から一気に突っ込んでくる悪魔。
零「ギッ!!!!!」逆立ちして、悪魔の顔面に蹴りを入れたレイジ。

吹っ飛んで、生えていた木に激突する悪魔。
木が三本折れた。



悪「さすがに・・究極楽しいぜ。」零「・・・・・・。」
悪「お前もそう悪くは感じてねえはずだろ?なあ。」
零「いいから続けるぞ!」悪「仲間がいるとこうか・・まあいいや。」


そして、また同じような戦いとなった。
レイジの蹴りが悪魔の背中にぶつかり、悪魔の頭突きがレイジの腹に食い込んだ。
しかし、何よりも4人を驚かせたのは、この戦いで血が一滴も出ていないことだった。


そして・・・



悪「このっ!!!!!!!!」零「だっ!!!!!!!!!!!」



互いの一撃が互いの胸に入った。

二人「う・・ぐううう・・・」力なく崩れていく。

愛「レイジ君!!!」
零「愛美・・危ないから来るな・・」
愛「え!?でももう・・」

零「おわらねえよ、まだな。」悪「そういうこと。」

愛「ねえ、もうやめようよ!私・・レイジ君が死んじゃったら嫌だよ!それにレイジ君が・・その・・悪魔君を殺すのも嫌だよ!!だからやめて!!」


愛美の必死の説得で、二人は少し落ち着いた目になった。

悪「・・・いいなあおまえは。こんな彼女、普通いねーぞ。」
愛「え?あ、私は・・その・・友達で・・・」

悪「ここじゃもう戦えそうに無いな・・・」
啓「え・・!」法「終わり・・か!」
愛「良かった・・・」

どうやら悪魔は戦意を失ったようだと、ホッと胸をなでおろす4人。

悪「んじゃ・・」

零「待てよ!!」

4人「・・・!?」悪「なんだ?」

零「最後に一発だけ・・な?」
ニヤっと笑って、拳を固めた。

愛「レ・・レイジ君?」
零「悪いな・・でもよ、もうさっきみたいに殺し合いなんかしないから安心してくれ。今は・・楽しく出来る。」
悪「楽しく・・か。賛成〜〜〜♪」




静寂が辺りを支配した。

レイジと悪魔が互いに相手を見つめあい、心を集中し自分の一撃を高めていく。
愛美はレイジが心配で仕方が無かった。
しかし、心のどこかで安心していた。
恐ろしいはずのレイジの目の中に、ほんのわずかに優しさが見えたから。




啓「・・・・・・終わる!」





零「だアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
悪「らアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」



最後の一撃が当たる直前、レイジ・愛美・法一・啓十郎・陽子・悪魔の6人は感じた。

「前にもこんなことがあったような・・・・」





そして、その刹那・・最後の一撃が、終わった。



悪「・・・・・へッ」笑いながら、倒れた。




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Novel Editor by BS CGI Rental
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