愛「し・・知り合いなの!?」 零「・・・・。」 悪「知り合いも何も俺達は何度も戦りあった(やりあった)仲なんだぜ!」 愛「え・・?」
黒木 悪魔とは最強の改造生命「零号機」であるレイジのクローンで、組織の研究所から脱走したレイジの代わりとして作られ、訓練の後レイジの回収の命令を受けたが、一度レイジに負け、それからは自分も組織を抜け出しレイジを倒すためいつも狙う存在になった男である。
悪「さあ!今回も楽しくやろうぜぇっ!!」悪魔の翼を広げて言った。 零「く・・・!!」天使の羽根を広げた。
愛「・・・・。」法「・・・・・。」啓「・・・・。」
そこにいる全員が何を言っていいかわからなくなってしまった。 その雰囲気がそうさせるのか、悪魔から来る恐怖のようなものがそうさせるのか、それもわからなかった。
悪「どうした?・・・・メガネ取れよ。」 零「それは・・できない。」
愛「・・・え?」
突然、レイジがいつもかけているメガネをはずすよう言ってくる悪魔。
法「な・・なんだいきなり?メガネ?」 啓「メガネがわれた時の目の心配でもしているんでしょうか?」 従「そんな悪い奴でもないのかな?」 陽「それよりお兄ちゃん目を悪くしようとしてるんじゃない?」 法「そんなら割ったほうがいいと思いますが・・」 愛「そういえばレイジ君っていつもメガネかけてるよね。外したとこ見たことないよ・・?」
愛美ははじめてあった時の、机に伏して寝ている状態からメガネをかけて愛美を見上げたときのことを思い出した。
悪「何だよ・・メガネとらねえのか・・でも手加減とかはしねえぞ!」 と、言った瞬間レイジの目の前に現れ、膝蹴りを食らわせた。
法「は・・速えぇ!」啓「み・・見えなかった・・!」
零「くっ!!」これまた高速で殴った。しかし、簡単にかわされた。
法「こ・・こっちもすごく速いのに・・」啓「黒木さんは・・さらに速い!」
悪「こんなもんかよ!!」悪魔の連射攻撃が続く。 レイジも少しは反撃するが、ほとんど当らない。
愛「あのレイジ君が・・!!」陽「お兄ちゃん・・!」
零「く・・・そぉ!!!」回し蹴りを入れるが、ジャンプでかわされ顔を蹴られた。 零「ぐっ!!!!」後ろに吹っ飛び、倒れてしまう。
愛「レイジ君!!」従「つ・・強ええ・・」悪魔がレイジのほうに歩いていく。
愛「も・・もうやめてよ!勝負はついたでしょ!?」 悪「・・・・まだだ。こいつは本気じゃない。」 愛「え?!」啓「そんな馬鹿な!」 悪「お前達は知らないんだな・・本当のレイジを。」 愛「本当の・・・?」
悪「ほら、みせてやれよ!こいつらも気になってきてんだからよ!だいたいメガネ付属のお前を倒したって全然意味無いんだぜ!?それともメガネ取ったときの顔見せたくないってか!?」 零「それは・・できない・・」 悪「やっぱりそうか・・じゃあ俺が外してやるよ!」 そしてレイジの顔からメガネをとろうとしたその時!
強烈な一撃が悪魔の腹に入った。
零「みんなの前では外せない。」悪「・・・く・・ぐうう・・・いって〜〜。さすがにやるなあ!攻撃力は俺とほとんど変わらないってわかってよかったぜ!だが・・メガネがあると敵の攻撃が良く見えないんじゃないか?」
愛「え?メガネがあると良く見えない?」陽「メガネがあった方が普通は見えるよね?」
零「・・・・・く・・」 悪「チッ!まだはずさねえか・・じゃあいいや・・そこらの奴らがいなくなりゃいいんだろ?おい!どっか行け!失せろ!レイジが全力で戦えねえ!」
愛「嫌よ!どうなるかわからないもの!」 法「後藤さん見捨てていけるか!」啓「いざとなれば私達も戦いますよ!」
悪「・・・クソ・・じゃあ戦ってもらおうか。」 そういって愛美たちの方へ近づく。
啓「く・・・」法「このやろぉ・・」二人は構えるが、悪魔に威圧されて冷や汗が流れている。
悪「いくぜ・・」零「まて!そいつらに手を出すな!メガネを外す!」
愛「えっ!?」法「後藤さん・・」 悪「よーやくその気になったか。これで楽しめるってもんだ。さあ、外せ!それで俺と勝負だ!!」
カツーン・・・メガネが地面に落ちる音がした。
そしてその素顔を見た愛美たちは驚いた。
レイジのいつもの優しい目は消え、闘争本能の塊のような「恐ろしい」目になった。 唖然として愛美たちは言葉が出なかった。
零「だから見せたくなかったんだ・・」 悪「怖い顔だからな〜。でもこれで楽しく戦える。その目は戦闘に向いてる目だからな。」
レイジはメガネを外すと、普通の視力は落ちるが物体の動きや微妙な動きによる次の動きがよく見えるようになるという。 つまり、戦闘において敵の攻撃をよけたり防御したりしやすくなるということ。
零「怖い・・だろ?」悲しく笑って、みんなに言った。
悪「さぁてと・・始めるぞ!!!」
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