海に行ってから数日・・愛美はレイジの家で陽子と話していた。 レイジの羽のことについて話している。
愛「あの時は死にかけて気が動転してたりして忘れてたけど・・」 陽「なに?やっぱり羽が生えてるなんておかしいって言うわけ?」 愛「違うよぉ!私・・前に聞いた事あるの。レイジ君が自分のことを『化け物』って・・」 陽「化け物?」愛「うん・・。」
レイジには天使のような羽が生えている。 その事だけで『化け物』と自分を呼ばわっているのではない、と愛美は思っていた。
そこに、法一や啓十郎との特訓を終えたレイジが部屋に入ってきた。 零「ふーッ、二人と戦うとやっぱきついな〜。」 法「後藤さんすごいですよ!二人がかりでやって互角なんですから!」 啓「驚きましたよ。まさかここまで強いお方に私は挑んでいたんですから・・」
レイジの羽を出した時の戦闘力は、啓&法が羽を出して二人がかりで戦う戦闘力とほぼ互角だという。
陽「法一〜〜〜!!!」いつものように法一に抱きつく。 法「うわわわわっ!!!」いつものように真っ赤になってしまう。 零「愛美、冷蔵庫の麦茶出してくれねえか?」 愛「え、あ、うん・・!」 啓「すいませんねえ。」 愛「(話が進まない・・!)」
そして夜になったので愛美は結局話がほとんど出来ないまま法一や啓十郎と帰ることに。 その帰り道・・
?「おい!」
後ろから聞こえたその声に振り向く3人。
法「・・・誰?」 啓「・・・あなたは・・」 愛「・・レイジ・・君?」
そこにいたのは、レイジそっくりな、黒髪の、目だけが乱暴な感じの男。
啓「この前の・・黒木・・さん。」 法「知ってるのか!?」啓「海に行った時にあったんですよ・・」 愛「レイジ君に似てる・・」
黒木「似てる・・・か。そりゃそうだ・・・・と、まあそんなことはどうでもいいや。レイジに伝えとけ。『そのうち行く』ってな。」
愛「『そりゃそうだ』?・・そ・・それどういう・・」
黒木「ク・・クク・・アーーーーーーーーッハッハッハッハアア!!」 愛「!!!!!!????」 大笑いした後、背中から悪魔のような翼を出し、飛んでいってしまった。
黒木「俺は悪魔!『黒木 悪魔』だ!あーばよっ!!!」
法「ま・・まちやがれ!!!」 悪魔は夜の闇に消えていった・・・。 啓「来てしまった・・今だかつて無い『強い敵』が・・」
その翌日。愛美と啓十郎が話している。 愛「あのことレイジ君に言った方がいいのかな?」 啓「いえ・・何か大変なことになりそうな気がしますからやめた方がよろしいかと。」 愛「そうね・・レイジ君に危険な目にあってほしくないし・・」
そこに、ドアを開けて勢いよく法一が入ってきた。 法「後藤さーん!黒木 悪魔って奴が来ましたーー!!」 愛&啓「・・・・・・。」
零「あ・・悪魔・・・?」一気に蒼い顔になって、その次の瞬間、目つきが厳しくなり、それから数日レイジは人に接することも無く、法一や啓十郎との特訓もしなかった。 そして、ある日曜日。 愛美がレイジの家に来た。
そしてドアを開けて出てきたレイジに、愛美は笑顔で言った。 愛「ねえ・・海、行こ!」零「・・・・・ああ・・。」
そして法一や啓十郎も誘ってまたみんなで海に来た。
零「九月も後半になってくるとほとんど人もいないな・・」 啓「ちょっと寒くなってきてますしね。海水浴は出来ないでしょう。」 陽「何よーせっかく新しい水着買ってきたのに〜!」 愛「でもさ、ちょっとくらい遊べるでしょ?サンドアートとか・・」
その時、後ろから大きな声が。 ?「もっと楽しい遊びがあるぜ!!!」
愛「!!!!」啓「まさか・・・」
まさにそのとおり。黒木 悪魔が現れた。
零「悪魔・・・!」悪「レイジ・・久しぶりだな。」
愛「し・・知り合い!?」
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