法一がレイジの家で修行するようになってから、愛美も差し入れなどでレイジの家に行くことにした。 すでに何度も来ている法一に案内されて、レイジの家に到着。
法「ここですよ。 愛「ここがレイジ君の家かぁ・・。」
レイジの家は上の中といった感じで、かなり広い2階建て。 庭も広く、ここで修行をしている。
二人が家に入ったとたん、突然誰かが走って法一に抱きついてきた。 レイジの妹、陽子である。
法「わわわーーーーーーっ!!!」 陽「法一ーーーーッ!!遅いじゃない!待ってたんだからね!?」 法「は・・はいーーっ!と・・とにかく離れてください!!!」 法一はかなりの照れ屋で、すぐに赤くなる。 ちなみに、法一は中一で13歳、陽子はまだ小六で12歳。法一に惚れてるらしい。
そこに、さらにもう一人、蒼髪で髪を逆立てている美麗な少年が。 レイジの弟、従斗。13歳である。 従「え・・と・・」
愛「あ・・あの・・・私、森下 愛美って・・」 陽「知ってるわよ♪お兄ちゃんが話してくれたモン♪」 愛「え・・!レイジ君が!?なんて言ってたの!?」 真っ赤になって聞いてみるが・・
陽「さあね〜?」愛「え?そんな・・ちょっと待ってよ!!」 いきなり陽子に振り回される愛美。
従「え・・その・・俺の出番は?」法「無いんじゃないか?」従「(ガーーーーーン)」
そして、ついにレイジが登場。 レイジ「愛美、来たのか。」愛「あ、レイジ君!!」 法「そんじゃ後藤さん、特訓始めましょう!!」 レイジ「おう!!」
そしてレイジと法一が特訓している間、愛美は陽子の部屋で話をしていた。 愛「あの・・妹さん・・」 陽「妹さんなんて呼び方よしてよ!『陽子ちゃん』って呼んでね♪」 愛「じゃあ・・陽子ちゃん、レイジ君ってどうして髪長くしてるの?」 陽「あ〜あれ可愛いよね!でもいうと怒るのよ!顔は女なのに男のプライドってやつ持っちゃって・・でも・・カッコいいからだぁいすき!」 愛「へ・へえ〜・・・。」 陽「で?愛美さんはお兄ちゃんの事好きなんでしょ?」 愛「え?そ・・それは・・あの・・その・・・」 真っ赤になって口ごもって何もいえなくなってしまった。それを見て笑う陽子。 陽「アハハ!お姉ちゃん赤くなった〜〜!」 愛「ちょ・・ちょっとやめてよぉーー!!」
愛美、陽子を追いかけるがちょこまか逃げられ、結局また振り回されることに。 そしてしばらくして、レイジ達の特訓が終わり、夕飯の時間に。
レイジ「うちの飯、どうだ?」愛「え?あ、あ、あの・・おいしい・・です。」 さっきの事がありレイジの顔をまともに見れない愛美。顔が赤くなる。 陽子「お兄ちゃんが作ったんだよ!」愛「え!?そうなの!?」 それを聞いてますます赤くなる。 法「この卵焼きおいしいですよね。」零「ああ。得意料理だ。」 法「へ〜・・。」 愛「(・・おいしい・・)」 愛美はレイジの卵焼きに何か暖かいものを感じた。 従「アニキは・・うちの親が共働きでいつも作りおきかできあいのものしか食べてなかった俺達のために料理を覚えて食べさせてくれるようになったんだ。」 愛「(そっか・・だからこの卵焼きもすっごくおいしんだ・・・)」
その卵焼きと他の料理にレイジの「心」を感じた愛美は、とてもいい気分になって、少しボーっとしていた。
零「どうした?さっきから変だぞ?」 愛「え?あ、そんなことないよ!レイジ君って料理上手だし強いし勉強も出来るし、ほんとにすごいよね!」 零「な・・なんだよいきなり・・大げさな奴だなぁ。」 しかしその顔は微笑んでいた。
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