家を追い出された桃太郎はコンビニに向かった。 「すんません、鬼が島ってどこらへんすかね?」 「知らん」 コンビニの店長の前田は答えた。 「そうですか。」 桃太郎はブラブラ歩いた。 「どこ行こうかな?なんか生きるやる気うせたっぽいな。」 その時誰かが桃太郎に話しかけた。 「おいあんた!!その腰にぶら下げたきびだんご一つくれ!!」 それは犬だった。 「いいけど鬼をいっしょに倒してよ。」 桃太郎は言った。 「いいぞ」 「死ぬかもしれないんだよ?」 「別にかまわん。」 「なんでそんなに食いたいんだよ。」 「分からん」 桃太郎は犬に一つ渡した。 犬はそれをよろこんで食べたが、 「なんかネチャってるよ」 涙目できびだんごを食べる。 「それにマズいし、クサい。」 「仕方ねーじゃん。約束は守れよ。」 「うぅ・・俺はこんなクソだんごのために命を・・」 犬は泣いた。 「そんなに泣くなよ。僕まで泣きたくなってくる・・」 桃太郎も涙目だ。 「ううぅ・・・最悪の味・・」 「こ、こっちにまで匂いが漂うよ。悲しいな。
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