好きすぎて。 愛しすぎて、苦しくなっているのはきっとあたしだけなんだろう。 『ひなた』くんは、あたしに対してこんな感情を抱かないんでしょうね。 あたしが想う程、『ひなた』くんはあたしを必要としていないんでしょうね。 『ひなた』くんは『じゅえる』が思っているより、俺は『じゅえる』が好きなんだよ、って云ってたけれど、あたしにはそうに思えないよ。どうしてだろうね。何も感じないのは。 『ひなた』くんは「『じゅえる』にハマってるんだ」って云った。 「『じゅえる』に惚れてるんだ」って云った。 「好きなんだ。」 「愛してるんだ。」 って。 「でも、俺が『じゅえる』に対して本気になったら歯止めが効かなくなるから、『じゅえる』は俺がそうなったら俺を嫌いになるから、だから俺は本気にならない。『じゅえる』に対して俺は自分を全部出していない。俺は『じゅえる』を信用していない。俺が自分を開放して『じゅえる』と付き合ったら、『じゅえる』はきっと俺が厭になるよ」 って。 そんなの知らない。 貴方があたしに対してどう思っているのかなんて知らない。 何も感じないから。 貴方があたしに自分を開放出来ないのなら、「開放したら」、なんて事を云わないで。 あたしが貴方を嫌いになる事なんてないんだから。 あたしが傷付く事を避ける為に、貴方があたしに本気にならないんだったら、あたしじゃなくても良いじゃない。あたしは貴方に本気なんだから。貴方があたしに本気になれないんだったら、あたしという女はそれまでの女だったって事よね。なんの価値も無いじゃない。クダラナイ。 あたしは貴方の事を考えるよ。 好きだから。 今直ぐ逢いたいから。 ねぇ。 貴方に噛まれた傷が、治ってしまったよ。 もう痛みなんて残ってないの。 それでも貴方に新しい傷を付けてもらってない今のあたしは、堪らなく不安定で、このままぶっ壊れてしまいそうだよ。 いっそ、完全に壊れて、あなたの事を忘れてしまいたい。 こんな感情は要らない。 あなたに必要とされないあたしは消えれば良い。 何処まで行っても視えるのは虚無。 暗くて冷たくて寒い感情。 あたしには、何も生み出す事が出来ない。 どうすれば良い?
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