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Anger Diary 作者:mikazuki

第3回   アンポンタン
この日記を綴っていく内に気が付いた事がある。彼はアンポンタンだったのである。
結婚して9年目でやっと気が付いた私もアンポンタン?いやいやこの際私の事はどうでもいいのだ。
彼の怒りは意味の分からない事で、しょーもない事であるようだ。
まだはっきりした怒りの原因は分からないが(データ不足なもんで)
アンポンタンの彼に腹を立てる必要は皆無である。
なぜなら彼はアンポンタンなのだから!!
去年までの私だったら飛び蹴りをイッパツかましたい衝動に駆られていた。だがそんな事が出来る筈も無く彼のいないのを確認し彼の一番のお気に入りの靴を踏みつけ足踏みしてストレスを解消していた。(彼は靴が大好きなの)
だが今年からはムーディー勝山のように右からでも左からでも受け流せばいいんじゃない!?彼は怒り私はほくそ笑む映像が浮かんで見える。ニッ
この日記を綴っていると何やら背後から気配が・・・
振り向くと彼と目が合った。(・・・大丈夫・・・彼は漢字が読めない。従って読まれる事は無い。焦るな私)
私:「・・・」
彼:「何書いてるの?」
私:「(ドキドキ)日記ですがな。」何故か変な訛が出る。
彼:「俺の事も書いてるの?」
私:(・・・へっ?バレてないよね?)
私:「(ドキドキ)う、ううん。書かない。アンタの事は何も書くこと無いから書かな   い。大丈夫。気にしないで。」何故か早口。
  (はっ、何を言ってるんだ。どうしよう、いかん、まずい。しまった。お、怒られる
私:「・・・」
彼:アイドル並の声で「ひど〜い」と言いながら笑顔。
   ・・・えっ?(そこは怒るトコロではないのか?)
意味不明である。全く予測不可能である。
彼の怒りのツボが全く分からない。まだまだデータ不足だ。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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