未来へ。
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「瑠亜?いるか?」 「え?あ、うん」 どこを見ても真っ暗闇だと思っていたところに、1つの光った丸い物が見えてきた。どうやら洞窟(?)の出口のようだ。 「あそこに行くぞ。」 「うん。」 出てみると暗い世界があった。 出口の光の所には膜のような物が張り付いてあり、光って見えたらしい。 幸い、目が慣れてくると風景が見えてきた。村があった。 「ここって・・」 そこには瑠亜の家の隣にあったような廃墟があった。 「真希・・。」 瑠亜の祖父が見せてくれたような紙が家の所どころにあった。 「んー・・っと、や み の せ か い が ゆ?」 「こっちに続きがあるみたい。」 瑠亜が指した所は啓が見た家の隣の家だった。 「全部となりの家に続いてるよう・・ね。」 「ああ。ちょっと読んでみる。」 啓が読んだ文章をつなぎ合わせた物はこうである。
「闇の世界がゆらいできた。
やはりあの私の兄とかいう奴が騒いでいるのだろう。
キルア様に伝えねば。」
「キルア様って?」 「知らん。」 そう言った後にふと、ある姿が思い浮かんできた。 「知らないんだったら進むしか・・」 「いやちょっとまて。」 「え?」 「俺が最初に光に入る前に何か・・。」 (そうだ。) 「マキと一緒に居た奴だ。」 「え?」 「いや。たぶんだけど・・。」 じゃあ分からないじゃない。とでも言うように瑠亜の肩がすくんだ。 「早くいかなきゃ。」 「え?なんで?もっと情報集めしろよ。」 「他の村がこの村みたいになっちゃいけな・・きゃっ。」 「どうした?」 「これ・・。」 瑠亜の前にあったのは人骨だった。 「なんで・・・?」 「他に骨なんかなかったのに・・。」 「それはね−」 「え?」 声のした方を向くと真希が立っていた。 「その人だけが特別だからよ。」 「真希!」 言葉も気にせず叫んだ。 すると、真希は指で弧を描いてあの扉を作り、中に入っていった。 「真希!」 後ろで瑠亜が止めたのも気にせず扉へ入った。 啓が入ると扉は消えた。 啓は何か異変に気が付いた。 瑠亜が居なかった。
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