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リヴリーの恋 〔続〕 作者:ヴォルシュラ

第8回   雷桜鈴
目が覚めた。イズィはそこがどこかはまだぼやけて分からなかった。
イ「ここはどこだ?」
そこには花畑が一面に広がっていた。仲間は誰もいない。
イ「誰か居ないか?!返事をしてくれ!」
だが、何の音もしないし誰もいない。
そこに1つの光が現れた。
イ「誰だ?」
-雷桜鈴-
イ「え?」
-雷桜鈴-
それが誰か思い出した。
イ「その人を知っているのか?!教えてくれ!どこに居るんだ?!」
-あいつを助けてくれ、あいつを止めてくれ・・シ・・・・・-


イ「はぁ。はぁ。はぁ。」
イズィは元の寝ていた草原に戻っていた。
イ「夢・・・か。」
汗が頬をつたる。
ル「イズィ?起きたか?」
イ「ああ。」
ク「ずっとうなされていたよ?大丈夫?」
イ「ああ。大丈夫だ。」
本音をいうと大丈夫ではなかった。でも弱音を吐いてはいけない。と直感的に思った。
フ「朝飯できたからな。」
イ「おう。」
皆はイズィが起きるまでずっと見ておいてくれたらしい。
イ(でもさっきの光は誰なんだろう・・?雷桜鈴って奴の事を知っていたみたいだったけど・・・それに最後はなんて言おうとしたんだ?謎だらけだ。)
シ「ぁのぉ・・イズィさん・・・・」
イ「ん?あ、シストか。」
シ「ご飯食べませんか?」
イ「ああ。あとで行くから先に行っておいてくれ。」
シ「はぃぃ〜。」
それから皆で飯を食ったあと、今日の予定を決めた。
リ「んーじゃあ、今日は西側と北側に行くから、チームを2つに分けて行動をする。何かあった場合は、すぐにもう一つのチームに紙飛行機で連絡をする。いいか?」
全員「はーい。 おう。 わかりましたぁ〜。」
ル「じゃあ、俺とリウのチームに分けるぞ。魔力が半分になるように分けるからな。ちょっと皆静かにしろよ。」
それからルーモとリウに従ってチームを決めた。チームは

ルーモチーム西側 

リーダー:ルーモ 

チームメイト:イズィ・クウェシア

リウチーム北側 

リーダー:リウ 

チームメイト:フィレイル・シスト

だ。

ル「じゃあ、皆、午後12時にここにもう一回帰ってくる。レーダーに印を付けておいたからな。」
全員「はぁい。 ぅぃ。 おう。 はぃぃ〜。」
リ「じゃあ、ルーモチーム、達者でなー。w」
イ&ル「おうよー!」
そして俺達は2つに分かれた。
そしてなにも見つからないまま11時になった。
ル「お、時間がヤバイからそろそろ帰りのルートに行くぞ。」
ク「あれ?」
イ「どした?クウェシア。」
ク「レーダーにリウチーム達が映ってないよー?こわれちゃったのかな?お兄ちゃん達のは?」
イ「俺のもだ。」
ル「うわ。俺のも。」
ク「リウチームどうしたのかなぁ?間違って東のルートに入っちゃったのかなぁ?」
ル「わからん。まず、作戦を立てるから場所に戻ろう。ここじゃあ敵の方がねらいやすくなる。」
イ「おう。」
俺達は早足で場所に戻った。
ル「この場所は、レーダーの真ん中に入る。でもリウチームは見あたらない。という事は東、北、南のどれかの端っこにぶつかったな。」
イ「え?」
ル「早くしないと危ない!!お前が寝る前にリウと見たんだ!この近くの・・あった!この岩だ!」
そこにはこう書いていた。

魂になりたければ北、東、西、南の端。

暗闇を待て。

死に神が現れる。

ル「この意味は、死にたいなら北か東か西か南の端にいって暗闇、夜を待てってことだ!死に神は誰かが毎晩見回りに行って端に居る奴らを殺すってこと!」
ク「じゃあ・・」
ル「そうだ!あいつらはレーダーに映っていない。だから端に居るって事だ!だからこのまま夜になればリウチーム全員殺される!」
イ「でもレーダーがあれば北とかわかるんじゃ・・」
ル「俺だってそう思ったさ!でもなぁ、考えてみろ!端に行ったら行くほどレーダーの電気がとどかなくなる!しかも端に行くほど道が曲がっていて、暗いんだ!さすがにリウでも駄目だろう!だから俺達が助けに行くんだ!早く!」
俺はあいつらが助かってほしいと願いながら走った。リウチームにはシストがいる。このままでは皆死んで、シストは不幸なまま死んでしまう。俺の兄弟のフィレイルも死んでしまう。親友に等しいリウだって死ぬ!どうか大丈夫で居てくれ!どうか!

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Novel Editor by BS CGI Rental
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