■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

夢で行った遊園地 作者:リードラック�U

第1回   私の夢の中に存在する質素な遊園地





         「リードラック、覚えているかい?」

         「前にも一度来たことがあるよね?
          確か姉がある絶叫マシンを気に入っていた」

         「そうだ。――という遊園地」

         「そうだった、そうだった!」


         父に教えてもらって思い出した遊園地の名前

         二文字で格好良い名前だったのに

         遊園地を出た瞬間に忘れてしまった

         目を閉じて入っていた時だけしか覚えられなかった


         あまり広くもないしお客も大して多いとは言えない質素な遊園地

         おもしろい乗り物も姉が気に入った物くらいしかない

         名前を覚えている乗り物も一つだけ

         「アンネ・フランクの日記」

         さすが夢だと今は思うが夢の中では普通だった

         さすが夢


         乗り物だと思っていたのに入れば壁の少ない家のようだった

         ただただ普通にそこを歩いていった

         今思えば他の遊園地から見ればただの道に見えるに違いない

         名前とつながりは何もなかった


         
         突然に遊園地は姿を消した

         大きな大きな劇場になったのだ

         大勢の二校の中学生達が立派な椅子に座っていた

         でも気がつけば椅子は消えて劇場は体育館に

         遊園地よりはこっちの方は楽しかったのだけれども

         その話しはまた今度

         二文字の名前の遊園地でお会いした時にでも話しましょう




次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections