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新たなものと逆のもの 作者:

最終回  
      遠い南の空から吹き上がる 私たちの心を温めてくれる南風

          遠い北から来た 私たちを覚ます北風もある

         ふと見上げた場所にはきっと空もあり雲もある

       青い空 白い雲そのあいだから顔を出す太陽 揃ったら

         さぁ立ち上がって歩くべし 心の底から暖まりあえ

         一人の悲しさや孤独の中 太陽の有り難さが解る


         弁当持って歩き出す 青空の下で広げあう

       みんなの笑顔を見ながら桜散る 青茂った草目立つ

       フッと咲いた色とりどりな花 ソッと踏まずに歩け

         一輪の花にも心あり 一本の木にも命あり

      子供にも意見あり 自分の心を表現したい年頃だってある心

             緑の中にも心あり命あり


      遠い空から舞い上がった鳥の羽 天から落ちてくる鳥の羽

      風を切り舞い上がる鳥の羽が 風に靡いて舞い降りてくる


         ある日 窓にぶつかり落ちてきた鳥を見つけた

           一つの命が消え去ってしまっている

           ある日 一輪の花を踏んでしまった 

           また命が一つ消えていってしまった

         ある日 鳥の卵が木の枝に乗っかっていた

               新たな命が生まれた


         失ったものは もう二度と現れる事はない

         新たなものは 傷つかないよう保護する

         助けるものがいれば 助かるものがいる

         助けるものがいても 助からない人もいる

         助けてくれれば ナンボかは楽になる

         助ける人もいれば 助けられる人もいる

            いつかは逆になるときもある


     青い空が見えて 白いくもが見える その時になってからこそ

         さぁ立ち上がれ 青々と茂っている地へ

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Novel Editor by BS CGI Rental
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