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なんちゃってソードレボリューション 作者:殻鎖希

第14回   ぶっちゃけ座談会第五回 武器と防具
ミレア「ちょっと素朴な質問していい?」
フィズ「あん?何だよ、藪から棒に」
ミレア「フィズってさ。何本くらい剣を持ってるの?」
フィズ「大して持ってやしないさ。俺にとって剣は大切な物だけど、マニア的に集めたりはしてないからな」
エリ「でもぉ、ご主人様って、お店で剣買う時に間違いなく同じ品を二本買ってるんだよね〜」
フィズ「……は?」
エリ「それでぇ、内一本は、保存用とかって言って、大切に持って帰ってるんだよね〜」
ミレア「……やっぱり剣オタクだったんだね、お兄ちゃん」
フィズ「そんな事してないわぁっ!信じる人がいたらどうするんだよ?」
エリ「え〜?本当にしてないの〜?
 エリは秘書だからぁ、ご主人様の趣味とかも知ってる筈なんだけどなぁ」
フィズ「妙にリアリティがあるから、そう言う事言うのもやめぃ!」
ミレア「お兄ちゃん……たとえが剣オタクだったとしても、私はお兄ちゃんの妹だからね」
フィズ「ドン引きしながら、優しい妹の顔して同情心たっぷりのフォロー入れるな!と言うより、エリの話を真に受けるなよ……」
ミレア「だって本当にやってそうだから。朝○南みたいな声で癒してあげようと思ったの」
フィズ「声が良いだけに余計凹むっての」
ミレア「でも、時々気になるんだけど、フィズって事件の度に違う剣差してる事が多いわよね」
フィズ「そ、そうか?」
エリ「そうだよ、ご主人様〜。剣が相棒だって言ってる割には、よく持ち替えてるよね〜。もしかして、物を大切にしない人なの〜?」
フィズ「そ、そんな事はないぞ!
 そりゃ確かに、人喰い花と闘った時には剣を腐らせちまったし、オヤジから輝きの剣を譲り受けてからは、店で売られている剣を手にする事もほとんどなくなったし、そうこうしてる内に当の輝きの剣はキソウの野郎に取られちまうしで……剣を持ち替える機会は多かったような気がしないでもないけどよ」
エリ「……どう思う?ミレアちゃん」
ミレア「はっきり言って、物を大切にしない人ね」
エリ「だよね〜」
フィズ「違う!断じて違うぞ。俺の物持ちが悪いんじゃなくてだな、そいつは全部不可抗力なんだよ」
エリ「ホントに〜?」
フィズ「本当だって!どういうわけかは知らないが、人喰い花との案件から後は、とんでもない連中とばっかり闘い続けてるんだよ。正直、休む暇もないさ」
エリ「ふ〜ん。でも、ミレアちゃんはご主人様みたいに武器を壊されたり奪われたりしてないよ〜」
ミレア「ええ。私の弓はソドレボ1の時からずっと変わってないわ」
エリ「と言う事はぁ……やっぱりこのお話のタイトルって『アローレボリューション』にした方がいいんじゃないかなぁ?」
フィズ「その話を蒸し返すなよ……」
エリ「でも、実際ミレアちゃんの方が、武器を大切にしてるんだよ〜」
フィズ「いや、そもそも剣と弓では大分用途違うから……相手に近寄って斬る剣の方が痛みやすいのは確かだと思うんだが」
エリ「どうどう?ミレアちゃん。
 この際、本気でアロレボ道目指してみたら?」
ミレア「そうね。悪くないかも」
フィズ「真っ当な意見を無視すんな!
 うぅ……俺、前回から虐められっぱなしな気がする……」

ミレア「でも真面目な話、キソウに奪われた輝きの剣は取り戻すつもりなのよね」
フィズ「ああ、意地でもな。
 あの野郎の強さも出鱈目だが、怯えてるわけにはいかねえさ」
エリ「けどぉ……元々強い人が、さらに協力な剣なんか持っちゃったら、まさに鬼に金棒だよ〜」
ミレア「確かに……」
フィズ「だからこそ、俺自身が強くならないといけないんだ。今よりも、もっともっとな」
ミレア「そうね。今のままだと、私とフィズの二人がかりで挑んだとしても、まず勝ち目はないと思う。
 何とかしないとね……」
エリ「やっぱりここは、フィールドに出てくるモンスターを地道に倒して、レベルアップだよ!」
フィズ「って、ドラ○エかよ!ゲームみたいに簡単に強くなる事が出来てたまるかっての」
ミレア「RPGって楽な世界よね。時間と手間さえかければ、ス○イムと闘い続けてるだけでもレベル99になれるんだもの」
エリ「そんな暇なプレイする人いないよ〜」
フィズ「なかなか真似出来ないプレイである事は確かだが……格好良いかどうかは微妙だな」
ミレア「盛り下がるプレイもあったものね」
エリ「ね〜ね〜、ところでさぁ。
 RPGで思い出したんだけど、ご主人様って盾を持ったり、鎧を着たりはしないの〜?」
フィズ「しないな」
エリ「どぉして?」
フィズ「重装備だと、動きが鈍りやすくなるんでな。敏捷性を意識して、防具はなるべく付けないようにしている」
ミレア「そうね。私も防具を付けることは少ないわ。丈夫な布で作った服や魔力の込められたアクセサリーを装備するようにしているから」
エリ「そ〜なんだぁ」
フィズ「大体、甲冑なんざ付けても似合わないだろうしな。俺には剣さえあればいいのさ」
エリ「うわ〜。ご主人様ってやっぱり……」
ミレア「完全な剣オタクよね、やっぱり」
フィズ「それは違あぁう!
 挙げ句の果てにこれがオチだぁ?そんなの、俺は絶対に認めん!」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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