■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

ソードレボリューション 作者:殻鎖希

第11回   黄泉に通ずる修羅への旅立ち
      5
 散々に捜し回った挙げ句、俺は相棒を食堂で見つける事が出来た。
 しまったな。寮のどこかを待ち合わせに指定しとくんだったよ。
 ミレアはヘルゼーラと一緒だった。二人でのんびりとティーブレイクを楽しんでいたみたいだ。
 姿が目に止まったらしい。二人は俺の方を見て手を振ってきた。
「待たせたな、ミレア」
 ニッと笑って、俺は二人の席に近づく。
「遅かったね。
 で、どうだった?」
「ん……」
 ……どうにも、決まりが悪いな。
 とりあえず、テーブルに置いたチョコレートを一つ失敬する事で、俺ははぐらかそうとした。
「いけるな、これ」
「フィズ」
 ……駄目か。
「シギの正体が分かった。それだけさ」
 俺は腹をくくった。
「シギ……青紫のピエロの事ね」
「俺も剣には自信があったつもりだよ。しかし奴の前では通用しなかった。
 あれだけの強さを持ってるんだ。ただ者じゃない。さしずめ、過去の大戦に関わりがあるんじゃないかと踏んではいたが、まさかあれほどの大物とは思わなかった」
 俺は……シギについての全てを話した。
 彼が魔物とは異なる生命体である事。シャドウマスターが彼を手駒にしようとした事。そして……彼こそが大戦の引き金であった事。
 一通りの話を終えても、ミレアには未だ信じられない様子だった。ヘルゼーラに至っては、半分も理解出来ていないだろう。
 分かりはしないよな。あの強さを、実際に目の当たりにした者でなければ。
「そして、俺はマスターからの依頼を引き受けた」
「依頼?」
 俺は頷く。
「シギを楽にしてやる事。それが、今回の仕事だ」
「……本気なの、フィズ?」
 心配そうな顔のミレア。
「こう言ったら怒るかも知れないけど、あなたの力じゃ青紫のピエロには勝てないんじゃないの?」
「かもな」
「だったら……」
「だが、俺がやらなければいけない」
「どうして?」
「そいつが俺の義務だ」
「答えになってない」
「心配すんなっての」
 俺は真新しい剣の柄を叩いた。
「俺には、輝きの剣がある。こいつがいる限り、俺にも勝ち目はあるさ」
「嘘」
 まるで駄々をこねる子供のように、ミレアは頬を膨らませた。
「フィズ、言ってた。これからは剣に頼りすぎないし、剣を軽んじたりもしないって。
 昔ならともかく、今のあなたがそんな風に考えてるはずがない」
 ……さすが相棒。俺の事を誰よりも知ってくれているわけか。嬉しくもあるが、時には少々厄介だな。誤魔化しが通用しないぜ。
 黙ったままでいるのもそろそろ限界だ。この辺で言っておいた方がいいな。俺の定めた覚悟を。
「ミレア」
「何よ?」
「今回の仕事、お前は連れていけない」
「え……?」
 目を丸くするミレア。自分が何を言われてるのか、分からないみたいだ。
「ヘルゼーラも、落ちついて聞いてくれないか。大切な話なんだ」
「兄さん……」
 俺は、このたった二人だけの義妹弟をじっと見つめた。
 今なら……俺にも何となく理解出来るよ。母さんと俺を残していなくなってしまった、父さんの気持ちを。
「まともに戦ったのでは、俺に勝ち目はない。シギは見た目通りの馬鹿じゃないんだからな。
 でも……手段を選ばなければ、確実な方法もあるさ」
「まさか、あなた」
 そうさ。俺で……終わらせなければいけないのさ。
「ミレア」
 よく助けてもらったよな。ミレア・タガーノという相棒がいたからこそ、今の俺はこうしていられるんだ。
「ヘルゼーラ」
 お前も……俺達と同じだ。だが、お前には苦労はかけないから。お前は、ただのヘルゼーラ・セイルとして生きていきな。
「この仕事を終えた時には……おそらく俺はこの世にいない」
 いざ口にしてみると、その言葉は意外なほどにあっさりと出てくれた。何もかも、吹っ切れた気分だった。
「冗談?」
「いや、本気さ」
「あなた、馬鹿になった?」
「ひどい言われようだな、おい」
「いきなりすぎる」
「悪い。でも、決めた事なんだ。悩んだ末に導き出した結論さ」
 俺の告白を聞いても、ミレアはそれほどに取り乱す風でもなかった。あくまで外面上だけならば。
 対して、ヘルゼーラの方はそうもいかなかった。あからさまに動揺している。
 こういう所で、経験差ってのは明確になるんだよな。月並みだが、冷静沈着である事はプロの探偵としての必須条件だぜ。
「……何なんだよ、それ?」
「ヤバい仕事を引き受けちまったんでな。五体満足で戻ってこれるなんて甘い期待は、最初から抱けないんだ」
「命あっての物種だろ。割に合わない仕事なんか、断ったらいいだろ」
「繰り返させるなよ。そいつが俺の義務なんだって」
 どうしてもヘルゼーラには納得出来ないらしかった。無理もない。その理不尽さは、俺にもよく分かる。
「ヘルゼーラ。
 お前にもいつか理解出来る時が来る。そうなれば、もうお前も一人前の男になってるだろうぜ」
 成長を見届けてやれそうにないのが、心残りなんだけどな。
 さて。いつまでもこうしていては埒があかない。決心を鈍らせたくもない。
 そろそろ、潮時だな。
「お前達に極力隠し事はしたくない。だから一応、話せる範囲までは話しとく。
 近いうちに、シギはある場所に現れる手筈になっている。マスターの情報だ。まず間違いはない。俺はその時に、奴と戦う」
「………………」
 ミレアの真摯な眼差しが、俺の鼓動を速める。ヘルゼーラの痛切な視線が、俺の心に突き刺さる。嬉しくもあり、同時にどこか寂しかった。
「生き残れる可能性はゼロじゃないが、極めてそれに近い。
 俺が戦地に赴くまで、まだしばしの時間がある。その間に二人とも、覚悟を決めておいてほしい」
 『借り部屋の方へ行ってる』。そう言い残して、俺は席を立った。
 意外だったが……最後には、どちらも俺を引き止めようとはしなかった。ミレアはともかくとして、ヘルゼーラすらも。
 今の俺にとっては、とても有り難く感じられた。
 柄じゃないけど……目頭が熱くなってくるのをどうしても止められなかった。

 それからの数日は、あっという間に過ぎていった。
 無用の混乱を避けるため、今回の件については、スクール内でも公にされはしなかった。ヘルゼーラもきちんとわきまえてくれていて、悪戯に言いふらすような真似はしなかった。結局のところ、俺達が何をしに戻ってきたのかは、直接の関係者を除いては謎のままとなっている。むしろ、俺にとってはそっちの方が楽だった。
 来る日に備え、俺は毎日を剣と魔法の鍛錬に費やした。輝きの剣にも慣れておかなければいけないし、魔法だっておろそかにするわけにはいかない。
 事情を知らない教師共の冷たい視線が、辛いと言えば辛かった。あの連中は、俺を伝説の男の息子としてしか見てくれない。個性を潰され、ガキの頃に差別を受けた経験もあってか、俺はどうしてもああいう人種が好きになれないんだ。でも、いちいち気にしてもいられない。
 結局俺は、懐かしい後輩達との再会もほとんど果たさず、ミレアやヘルゼーラともろくに話せないままに、ずっと一人で剣を振り続けていた。
 そして……

 校舎を出ると、そこには満天の星空が広がっていた。
「………………」
 しばし、俺は立ち尽くしていた。夜空に輝く宝石の一つ一つを目に焼き付けるがごとく、何をするでもなしにただ眺める。
 綺麗なもんだな。平野のど真ん中で見る星ってのもまた格別だぜ。
 これで……最後になるかも知れないけどな。
 ちゃんと別れを告げられたのは、ミレアとヘルゼーラだけだったか。少しばかし味気ないが、まあいいだろう。俺は父さん達のように天才でも超人でもない。ちょいとばかり剣に自信があるだけの、しがない探偵なのさ。死んだからって世界がどうこうなるわけでもなし。
「歴史に名を残すのだけは……勘弁してほしいな」
 苦笑する。
 大嫌いな伝説にはなりたくなかった。
 ……干し肉を出して、ちびちびと囓る。馴染みの塩辛さが、どこか懐かしく思えた。
 その時だった。ふと、どこかから視線を感じたんだ。
 誰かに見られているのか?しかし、相手の居場所までは特定出来ない。
「誰だい、こんな夜更けに?」
 軽口を叩きながら、柄を握る。向こうから何か仕掛けてきた際、後れをとらないように。
 姿の見えぬ相手に声をかけ、一人でいきり立つ。端から見ると、ただの変な人でしかない。これで勘違いだったら、いい笑いもんになるな。
 幸いにも、この場に三人目はいなかった。そして、俺の直感は外れていなかった。
「おいおい。俺だ、俺」
 ……背後だと?いつの間に?
 咄嗟に向きを変え、俺は後方に跳びずさる。
 そこにいたのは、俺も全く予想していなかった男だった。
「オヤジ?」
「よう、フィズ。久しぶりだな」
 俺の養父にして、伝説のパーティーが一人〈槍を尊ぶ者〉。クリマ・セイルは、校門にもたれかかるようにして立っていた。
「どうしてあんたがここにいる?」
「随分な挨拶じゃねえか」
「あ、いや。悪い」
 いけね。まだ柄から手を離してなかった。
 顔こそ不貞不貞しそうなオヤジであったものの、それほど気分を害した様子でもなかった。ひとまず、いろんな意味でほっとする。
「フン。
 ひいきの情報屋がいただろ。その男を通じて、マスターから呼び出しを受けたんだよ。んで、今日の夕方に着いたってわけだ」
 マスターがオヤジを?
「おいコラ、フィズ。テメエよお」
 と、いきなりがっしと肩を掴まれる。
「わ!何しやがる!」
 そのまま、俺は羽交い締めにされてしまった。
 こ……このクソオヤジが!老いぼれ身体のどこに、こんな力があるってんだ?
「何しやがる、だぁ?
 そりゃ、こっちのセリフだろうが、この親不孝のドラ息子が!」
「放せっての!明日に大事を控えてる身なんだ、怪我でもしたらどうすんだよ!」
 一瞬力が弱まったところを見計らって、俺は何とかオヤジの抱擁(?)から脱出した。
 足を投げ出してへたり込み、荒い息をつく。
「この阿呆が」
「……悪かった、とは思ってるよ」
「マスターから、全部話は聞かせてもらったぜ。テメエの今回の仕事についてな」
「本当は俺の口からちゃんと言いたかったんだ。けど……何てのか、その」
「言いそびれました、ってか?」
 鋭い眼光で睨まれる。
 オヤジ……本気で怒ってる。
「親に相談もしねえで、何もかも決めちまいやがって」
「すまん」
 つらつらと悪態を並べるオヤジに、俺はただ頭を垂れるしかなかった。
 最後の最後まで、俺はとんだ親不孝者らしい。
「けどな、オヤジ」
 分かってほしい。
「もう後戻りは……出来ないんだ。
 決戦は明日。今更になって、引き返せないだろ。俺にも降りる気はないしな」
 この数日、挫折しそうになった時もあった。依頼なんざ断って、とんずらしたい気持ちにもなった。
 でも……結局、俺は踏みとどまる道を選んだのさ。
「ガキが悟ってんじゃねえよ」
 頭を振り、オヤジは嘆息した。
「俺は……もうガキじゃない」
「ガキだよ。まだまだケツの青い小僧のくせしやがって」
「………………」
 あえて二度目の反論はしなかった。挑んだって、負かされちまうだろうし。
 黙って聞いている俺に向かって、オヤジはとんでもない事を要求してきた。
「そんな調子じゃあ……明日の戦いもテメエ一人で行かせられねえな」
「何?」
 どういう意味だ?
「俺も手を貸してやる。そのために来たんだからな」
「ちょ、ちょっと待てよ!」
 焦る俺を尻目に、オヤジは一人勝手に話を進めている。
「明日の次第について、さっきまでマスターと話し込んでいた。
 計画はここに記してある。日の出までに読んどきな」
 腰の道具袋から取り出した紙の束を俺に手渡す。
「いや、そうじゃねえって!」
 つい、声を荒げてしまう。
 確かに、オヤジがいてくれれば心強い事この上ない。伝説の槍術家と呼ばれたこの男の強さ、俺も身に染みて知らされている。
 だが、やはり。
「オヤジ、あんたを連れてはいけないよ」
「無駄だ。マスターの合意を得ている」
 勝手な事を……
「あんたにはヘルゼーラがいるだろうが。
 あんたの強さは重々承知してるつもりだが、最悪の可能性だってあるんだ」
「人の事をとやかく言う前に、我が身を正してみたらどうだ?」
「何が言いたい?」
「相棒を残して、一人で逝く気かよ?」
 オヤジの言葉の一つ一つが、胸に突き刺さる。こと、そのセリフが一番強烈だった。
「ミレアの気持ちも、ちったぁ考えるんだな。
 それに……ソードレボリューションの道を目指すって話はどうなった?」
 ソードレボリューション、つまりは人と剣の調和ってやつか。片時たりとも、忘れた覚えはないつもりだが。
「所詮は上辺だけの信念じゃねえか。テメエの抱く志ってのは、そんなもんなのか?」
「………………」
「どの道……明日の朝になれば、俺達は嫌でも戦場に駆り出される事になる。すでに手遅れ、後戻りは出来ねえ」
「元々、逃げるつもりなんざない。受けて立ってやらぁ」
「因縁だか執念だか知らねえが、見上げた根性だな」
 オヤジにはそれ以上、話を続けるつもりはないらしかった。
 くるりときびすを返す。
「そこまで強情を張るなら、もう俺も知らねえ。好き勝手暴れて、殺されてきな」
「ただでは死なない」
「……阿呆が」
「悪い」
 今夜はこれで三回目。俺はさして悪びれた風でもなく、一応謝っておいた。
「もういい。とっとと寝ろ。明日に備えて、しっかりと休んでおけ」
「あんたも酒は控えときなよ」
「一杯やってからでもないと……今日は眠れそうもないんだがな」
 実に不機嫌そうな様子で、オヤジは寮の方へと歩いていった。
 そっか。オヤジも、この戦いに参加する気なのか。ああなっちまったら、いくら俺が止めたって聞く耳を持とうとしないんだ。その頑固さゆえに、俺は時々あの人が分からなくなる。
 明日は……オヤジと肩を並べて、戦場に立つのか。
「そうだ、計画書」
 手に掴んだままでいた計画書。今晩中に目を通しておく必要があるな。
 俺をのけ者にして、マスターとオヤジが何を取り決めたのか、見せてもらおうじゃないか。

 そして、その日はやってきた。

「………………」
 腕を組み、俺は物思いに耽っていた。尻の下の不安定さも気にならず、ただじっと心を鎮めているだけだ。
 朝食を取り終えた後にすぐ、俺達四人はスクールを出発する事になった。マスターが最も信頼をおいている教師に御者になってもらい、馬車で目的地まで移動。そこからは遂に戦いだ。
 さして広くもない幌の中、俺は揃った面々の一人ずつの顔を、しっかりと目に焼き付けた。
 向かいにはマスターが座り、後部座席はオヤジが陣取る。
 そして。俺は傍らに目をやった。……そこには、ミレアがいた。
 しかしながら、仕事の際にいつも持ち歩いている弓矢はない。今回はあくまで俺の仕事。彼女がここにいる理由も、ただ見送りをするためだけであった。授業さえなければ、ヘルゼーラもここにいただろう。
 俺は溜め息をついた。まあ……仕方がない。
 ただし目的地に着いたら、教師と一緒に即座に帰ってもらわなければいけない。戦いに挑むのは、あくまで俺達なんだから。
 昨夜の計画書に記されていた場所。即ち、スクールの卒業試験場。
 主として、魔術や体術の実技による最終テストを行う場所が、正規の校舎とは別に存在している。平野をさらに北上したところに連なる山脈の一角……開拓された洞窟だ。
 多重構造になっている上、内部には数々のトラップが仕掛けられている。たかが試験と侮る事なかれ。下手をすれば、命を落とす可能性もある。あくまで実戦において、臨機応変な行動が取れるかどうかをテストするのが目的なんだ。
 加えて、いつもは教師が試験官として配置されてる。教え子の成長ぶりを自らの目で確かめる事を第一に、または不測の事態が生じた際の責任者という言い方も出来る。
 しかし、これは試験じゃない。責任を負うべき第三者など、最初から存在しない。規律も規則も関係ない。その実……血生臭い殺し合いなんだ。
 勿論、俺が生還出来る保証もない。
「………………」
 静かに目を閉じる。
 青紫のピエロ、シギ。大戦の遺した哀れな道化よ。俺はあんたを許すわけにはいかないんだ。あんたのしでかしてきた悪事、もはや笑って済まされるレベルじゃない。
 一人の探偵として、伝説の男の息子として、俺はあんたを倒す。そいつが義務だ。命を懸けてでも、成し遂げなければいけない。
 計画書はすでに、穴が開くほどに繰り返して読んだ。段取りも把握している。
 マスター一人を外に待機させ、その他が試験場に入る。残ったマスターは、外からある魔法を用いて、試験場全体に広がる空間を隔離させる。理由は周囲に被害を及ぼさないため。在の属性を持つマスターがいたからこそ、可能な戦略だ。後は、俺達がシギと一戦を交えるのみだ。
 ただ……一つだけ不明瞭な点がある。
 計画書にはこう書かれていた。試験場内への潜入は、フィズ、クリマ、マキの三人に一任する。
 マキ……一体、誰なんだ?俺達の他にもう一人、この戦いに参加する人間がいるのか?
 そもそも本を正せば、この話自体がかなり胡散臭い。何故、シギは試験場に立てこもるのか。しかもヤツがそこに来るという情報を、マスターはどこから仕入れてきたのか。
 ……まあいい。着けば、全てがはっきりするはずだからな。
 少しリラックスしよう。仕事の事ばかり考えててもしょうがない。緊張が高まるだけで、いざって時にへまをやらかしそうだ。
 しばらく、俺は揺れに身を任せて、ぼんやりとしていた。何もかもを忘れて、それこそ馬鹿にでもなった気分で。
 ガタゴトと揺られて半刻ほど。
 俺達は、とうとう目的地にたどり着いたのだった。
 卒業試験場。おそらくは、青紫のピエロとの最終決戦になるであろう舞台。あるいは地獄に通ずる門なのか。
 禍々しき造りの洞窟入り口の手前で、御者の手綱を引く手がぴたりと止められた。

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor