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ノストイ〜帰還物語〜第二部 作者:紫苑璃苑

最終回   [-3

                    ○○○


 秋晴れの、空の高い雲ひとつない朝だった。


 わたしの腕ごとナギに抱きついて離れようとしないロウちゃんを、アルミスさんがそっと引き離し、気を付けてと言ってくれた。

 ロウちゃんは泣きじゃくりながら、“また来てくださいね”と。

 ナギは頷いたけれど、わたしは何も言うことができなかった。頷くことさえも…。

 ウェーアは、後ろの方でそんな私たちを眺めていた。






『そろそろ行くよ?』




 珍しく控え目なルシフに促されて、わたしとナギの足は、地上から離れた。


 「さようなら!皆さん、お元気で!!」
 「バイバイ、ロウちゃんアルミスさん!ウェーア、案内ありがと!!」


 私たちは空高く舞い上がり、大きく手を振った。








 もう、皆には会えないんだ………







 「またな。セリナ、ナギ!!」


 わたしの脳裏に、辛うじて聞こえたウェーアの声と、いつまでも手を振り続けていたフォウル兄妹の姿が焼きついた。






 〜区切り書き〜

  はい、ノストイ第二部、修了です!
  けれども、まだまだ続いてます!
  さようなら、ウェーア!!
  今頃気付いたのですが、この話は一期一会が多いですね。それぞれの町や島で会った人たちとは、それっきりです!もう会えない!?・・・まあ、例外もいますけどね。

  え?それは誰かって?






  ふふふふふふ・・・・




  それではまた次回!
  第三部に入ります!
  請うご期待!!                         (あれ?字はこれで合っているのか?・・・・・・ま、いっか)

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