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秋晴れの、空の高い雲ひとつない朝だった。
わたしの腕ごとナギに抱きついて離れようとしないロウちゃんを、アルミスさんがそっと引き離し、気を付けてと言ってくれた。
ロウちゃんは泣きじゃくりながら、“また来てくださいね”と。
ナギは頷いたけれど、わたしは何も言うことができなかった。頷くことさえも…。
ウェーアは、後ろの方でそんな私たちを眺めていた。
『そろそろ行くよ?』
珍しく控え目なルシフに促されて、わたしとナギの足は、地上から離れた。
「さようなら!皆さん、お元気で!!」 「バイバイ、ロウちゃんアルミスさん!ウェーア、案内ありがと!!」
私たちは空高く舞い上がり、大きく手を振った。
もう、皆には会えないんだ………
「またな。セリナ、ナギ!!」
わたしの脳裏に、辛うじて聞こえたウェーアの声と、いつまでも手を振り続けていたフォウル兄妹の姿が焼きついた。
〜区切り書き〜
はい、ノストイ第二部、修了です! けれども、まだまだ続いてます! さようなら、ウェーア!! 今頃気付いたのですが、この話は一期一会が多いですね。それぞれの町や島で会った人たちとは、それっきりです!もう会えない!?・・・まあ、例外もいますけどね。
え?それは誰かって?
ふふふふふふ・・・・
それではまた次回! 第三部に入ります! 請うご期待!! (あれ?字はこれで合っているのか?・・・・・・ま、いっか)
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