■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

ノストイ〜帰還物語〜第三部 作者:紫苑璃苑

第12回   ]-3
 〜お詫び〜
 前作の最後辺り、文字化けしてまたね。申し訳ありませんでした。おそらく、
  「セリナ」
  「ん?」
  「結局何も聞き出せなかったわ」
  「・・・・・・・・・・・・・・・あ"」

 に、したかったのです。“あ”に濁点をね。うまくいきませんでした(泣 見落としていました(謝 許して下さい(懇 
 では、少々短めですが、本編をお楽しみください。




                  ○○○

 ミアルを発って四日が経った。
 誰かの“島が見えたぞー“って言うのが聞こえて、甲板へ出てみる。
 大きな島だった。
 ディバイン大陸ほどではないにしろ、今まで見た中で一番大きな島だと思う。まだ遠いからよくは見えないけれど、丘や山が多いのか、かなり高い所で起伏が見られる。それにしても・・・ちょっとでこぼこしすぎかな?












「なにあれ」









  船がもっと島に近付いて、より島の様子が見えるようになったとき、わたしは思わず我が目を疑った。
わたしが山だと思っていたそれは、幾重にも積み重なった積み木のような建物で、山頂だと思っていたのは格家々のてっぺんだった。もっと近づくと、家のテラスからはいくつもの道が伸びていて、橋のようにテラスとテラスをつないでいた。
 パッと見ごちゃごちゃしていそうだったけど、実際船を降りてみるとこれがなかなかいい。小奇麗な瀟洒(しょうしゃ)な飾りの建物が多く、都会の整った眺めとはまた違った統一性を感じられた。クモの巣とも見える町には人が溢れていて、お祭り並みに賑やかだった。

 バイルー号は一泊する予定なので、私たちは明日の昼頃まで自由行動だ。なので、喜んで島へ観光に出かけた。

 町を歩いていると、いろんな所から声を掛けられた。自分の作った商品の自慢を聞いてくれとか、買ってくれとか、試さないか?とか・・・。その全てにおいて個人が発明した機械や薬だった。ナギの話によると、この島“レジン“は<探求者の島>と呼ばれており、一番最初に科学者と名乗る人が現れた所でもある。
 ちなみに、世界で一番人口が多い。だから余計に人が集まって、家を上へと増築するしかなくなってしまったみたい。それでもこうして均衡が取れているのは、やっぱり科学者が計算しているからかな。


 この日は町の中をぐるっと回って、経費削減のため、船に戻って夜を明かした。

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections