………夏美…。
ギロロは芋を焼きながらずっとあの事について思っていた。 なんせ、ギロロはものすごいショックを受けたのだから…。
「ニャーオ」 「ん。どうした。」 「ニャーオ?」 「心配…してくれてるのか?」 「ニャーオ」 「ありがとな。」 ギロロは猫に向かっていつもは見せない笑顔を見せた。
ザッ…
「誰だっっ」 ガチャッ‥と銃を持ち、相手に向けた。 「キャァッ。ちょっと‥危ないじゃない。私よ私!」 ギロロはそっと銃を降ろした。 夏……美………。 「なんの用だ…?」 なんだ…夏美を見ていると…だんだんモヤモヤとした気持ちになっていく。
「ギロロいつもと感じが違うから……」 夏美はそっと下を向いた。 夏…美。 「夏美…一つ聞いても良いか?」 「何?」 「いや…その…なんだ。おおおおお前は…ク‥クルルの事…すすすす好き…なのか?」 「は!?」 「クッキーとかあげてただろ…?」
はぁ。と溜息をついた夏美。 「あれはね‥違うの…。クルルが洗濯物を取り込んどいてくれたから…お礼にと思って…。別にあんなヤツ好きじゃないわよ。」 「そ…そうか…」 ホッと一安心したギロロ。
そうか…なら良かった…。 「でも…なんでギロロがそんなこと聞くの?」 ギクッ
夏美の事が好きだから‥なんて言えるわけない!…なんてイイワケしよう……。 「い‥いや…夏美がクルルと親しそうに見えた…から」 「ふーん‥」
はぁ…なんとかごまかせた……。 「ギロロってさ…好きな人‥いる?」 ヌァァァニィィィィィ!!?? 「お…おおおおお前こそどうなんだ‥」 「私?私はね…いるよ…」 ガンッッッ。 ギロロ伍長、またまたショク度99.9%。 「そそそそそうか。だ‥誰なんだ?」 バッ…なに聞いてんだっ…俺!!
「え…!えっと…乱暴者で、いくじなしで、いつも強がっていて…でも‥ピンチの時にはいつも助けてくれて…」
俺以外に夏美を助けている奴がいるんだな……サブローか?
「その人はね…私の目の前にいるんだよ…」 目の前‥か。 …ってええぇぇぇぇぇぇぇ!!!??? 「お‥おおお俺!?」 「………うん…」 「俺も…お前の事が好き……なんだが‥」 二人とも赤面になった。
「ギ…ギロロも!?」 「あ…あぁ」
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