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素直じゃないアイツ 作者:ronron723

第3回   3
………夏美…。

ギロロは芋を焼きながらずっとあの事について思っていた。
なんせ、ギロロはものすごいショックを受けたのだから…。

「ニャーオ」
「ん。どうした。」
「ニャーオ?」
「心配…してくれてるのか?」
「ニャーオ」
「ありがとな。」
ギロロは猫に向かっていつもは見せない笑顔を見せた。

ザッ…

「誰だっっ」
ガチャッ‥と銃を持ち、相手に向けた。
「キャァッ。ちょっと‥危ないじゃない。私よ私!」
ギロロはそっと銃を降ろした。
夏……美………。
「なんの用だ…?」
なんだ…夏美を見ていると…だんだんモヤモヤとした気持ちになっていく。

「ギロロいつもと感じが違うから……」
夏美はそっと下を向いた。
夏…美。
「夏美…一つ聞いても良いか?」
「何?」
「いや…その…なんだ。おおおおお前は…ク‥クルルの事…すすすす好き…なのか?」
「は!?」
「クッキーとかあげてただろ…?」

はぁ。と溜息をついた夏美。
「あれはね‥違うの…。クルルが洗濯物を取り込んどいてくれたから…お礼にと思って…。別にあんなヤツ好きじゃないわよ。」
「そ…そうか…」
ホッと一安心したギロロ。

そうか…なら良かった…。
「でも…なんでギロロがそんなこと聞くの?」
ギクッ

夏美の事が好きだから‥なんて言えるわけない!…なんてイイワケしよう……。
「い‥いや…夏美がクルルと親しそうに見えた…から」
「ふーん‥」

はぁ…なんとかごまかせた……。
「ギロロってさ…好きな人‥いる?」
ヌァァァニィィィィィ!!??
「お…おおおおお前こそどうなんだ‥」
「私?私はね…いるよ…」
ガンッッッ。
ギロロ伍長、またまたショク度99.9%。
「そそそそそうか。だ‥誰なんだ?」
バッ…なに聞いてんだっ…俺!!

「え…!えっと…乱暴者で、いくじなしで、いつも強がっていて…でも‥ピンチの時にはいつも助けてくれて…」

俺以外に夏美を助けている奴がいるんだな……サブローか?

「その人はね…私の目の前にいるんだよ…」
目の前‥か。
…ってええぇぇぇぇぇぇぇ!!!???
「お‥おおお俺!?」
「………うん…」
「俺も…お前の事が好き……なんだが‥」
二人とも赤面になった。

「ギ…ギロロも!?」
「あ…あぁ」








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Novel Editor by BS CGI Rental
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