ザァァァァァァァ…。 突然晴れた空に大雨が降ってきた。 「大変っっ。洗濯物取りこまなきゃ!アイツが取りこんでくれてるなんてありえないし!ホント使えないんだから〜‥!」 もう洗濯物もぐしょぐしょにぬれてるかもしれないじゃないッ…。 ボケガエルめ〜………!!
「ただいま!!早く洗濯物取りこまなきゃぁ〜!!………え?」 クルルが目の前を通った。いや、それだけではない。 「ク‥クルル!?それ…?」 夏美が指差したものはクルルの頭の上にあった洗濯物箱。 なんでクルルが洗濯物を持っているのか夏美は不思議そうに思った。 「ん‥?ああ‥これか。もののついでに見かけたんでね。見て見ぬフリもどうかと思ってよ…くっくっく」
ドザァァァァァァ!! 外の雨がものすごく聞こえる。 まるで、ありえないことを聞いたようにー…。
「おっと…礼なんかいられェぜ。鳥肌たっちまう…ま。ほんのキマグレってヤツ?ク〜ックックックック」
「え…?え…?」 ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?
=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-= ここは、冬樹の部屋…。 「う〜〜ん…ない‥ない‥おかしいな…捨てちゃったのかな…?」 本棚をもう一度調べてみた。 「20年前に発行された〈ロズウェル事件の超真相〉…最新の発表内容と比較検証したかったんだけど…古本屋でみつけた本だからもう手に入りそうにないし…」
「ああもう!!いても立ってもいられないよ!ロズウェルについて検証したいよ〜!!」 ベットの下や背伸びをしたりもう一度本棚の中を探したり…まるで変な子みたいな…。
「ク〜ックックック」 どさっ 急に冬樹の頭にボロボロの本が乗ってきた。
「ひょっとして…この本をお探しかい…?」 「ク…クルル!?」 クルルが持っていたのは冬樹が探していた本だった。
「そ‥そうこれこれ!!どうしてクルルがこれを…?」
「夏美が捨てようとしてんのをたまたま見かけたんでな…。地球における宇宙人事件には俺も興味あるから抜き取っといたのさ。」
「ひどいなぁ…勝手に僕の本捨てないでって言ってるのに…ありがとうクルル!」 は…っ
冬樹は重大なコトに気付いた。 「やっぱりその…タダって訳にはいかないんだよ…ね?」 冬樹はおろおろ聞いた。 「別に…とっときな」 「えっ!?」 以外な反応を見せたクルル。 「返そうと思ったのもただのキマグレだしな…クックックック…」 バタンッ 「え…?」 ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!? あのクルルが!?
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