プロローグ
人類は火星に移住していた。三百年ほど前に大きな戦争があった。水爆をも使用し、地球は灰で覆われ、太陽の光も届かない。当然、海は凍り生物も息絶えた。 しかし、前々から月に移住するプロジェクトが計画されていた。 それから四年後、人類は定住の地を得たように思われた。 が、突如巨大な隕石が月と、今は誰もいない地球に激突した。それにより、火星の中枢都市が破壊されまたもや移住の道を人類は選ばなくてはならなかった。 そして第三の移住先が火星だ。 最初は人類の体に合うような環境にするため4つのドームが造られた。 『ソル』 『ノヴァ』 『アノン』 『アース』 この四つのドームは地球の空を再現した人工の雲などが浮いている。 しかし、この二〇〇年の間に火星にも人工のオゾン層を作った。人類はここまで発達することが出来た。 人類は凄いものだ。 そして、隕石はなぜ月と地球に激突したのか。その謎は今も解明されてはいない。 後に語られる隕石の名は――――
―――――『ソドム』と『ゴモラ』
この名の由来は発展しすぎた人類に神が罰を下したという説からきた名である。 そして、今もなお生きているかのごとく赤く光っている。 そして、出会ってしまった。最大公約数的な確率でしか出会わないはずの二つの物が。
一つは人類で、
もう一つは、人類ではないもの、
あの隕石『ソドム』から摘出された国家機密レベル4≠ツまり核兵器並みの危険度を秘めたシロモノ そう―――――
知的最終兵器 『ソドム』と。
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