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幸福論 作者:椿 明日菜

第1回   幸福論
「幸福って何だろう」                                                                                                                                                                                           



ふと、考えてしまうことです。
暇なときや、思い詰めているとき、不幸な出来事に出会したとき・・・。
そんなときはすぐに、幸福について。
考えています。



「幸福」
字の通り、幸せなこと。
私は正直言って、「楽しい」「嬉しい」「面白い」とは思ったことがありますが、「幸せだな」としみじみ感じたことは、これまで数えるほどしかありません。
とは言っても、まだ十代。だから当たり前かもしれませんが。

だけどそれより、「不幸」や「悲しみ」の方が多いものなのです。
死んでしまいたい、と思うくらいに苦しんだこともあれば、酷く自己嫌悪に陥ったこともあります。
だけどそれは数えるほどじゃない、むしろ数えられないくらいの数です。

全てが10とすると、幸せは2、悲しみは8です。
                                                                                                                     


「なんでこんなに苦労しなくちゃならないの」

壁にぶつかったとき、いつもいつも思っていることです。
自分だけが、苦労している。
私だけかもしれませんが、人は自分が窮地に陥ったとき、咄嗟に自分のことばかり考えているような気がします。
やっぱり私も、その一人で。
小さな苦しみにも耐えられずに、親や妹に当たり散らしたり、泣き喚いたり・・・。
自分は本当に、小さな人間。
我に返ったとき、いつもいつもそう実感します。

だけど、死ぬほどの悲しみの次には、必ず幸福が続いているような気がするのです。
「悲しみ」という代償を払ったからこそ、「幸福」を手に出来る。
だっていつでも、悲しみの次には幸福がやってくるから。









最初に、全てが10とすると、幸せは2、悲しみは8、と書きました。
やっぱりそれは、私の人生にとっての小さな法則なんです。

悲しみをいくつか乗り越えた後でも、幸せは必ず1つ。
いつもそうです。
だから幸せって、貴重なのかもしれないと思います。






今まで述べたのは、あくまでも「私にとっての幸福」についてですから、もちろんこの文章を読んで下さった貴方と意見が違っても構いません。
だけど私は、思うのです。
「幸福」と「不幸」。
この2つは、紙一重。
例えたら、「天国」と「地獄」のようなものかもしれません。
そんな世界に、生きているのだと。














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Novel Editor