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好きなのに素直になれない気持ち 作者:hime

第8回   再会と復讐
ふみ「俺、今札幌で仕事してるんだ。半年くらい前にこっちきていりあがホステスやってるの知って店探したんだけど・・・見つからなくてさ。そしたら友達からいりあにそっくりなホステスがいたって聞いて電話した。」

いりあ「今さら何??あたしを捨てて突然居なくなっといて・・・いきなりあたしの前に現れて。」

ふみ「1度あって話せないか?俺が店行ってもいいし!ど〜?」

あたしはこの時ふみに仕返しをしてやろうと考えた。
いりあ「いいよ!忙しいからお店に来て。でも1人できてね」

ふみ「わかった!じゃ〜明日顔出すから」

電話を切った。昔あたしをふって突然いなくなった彼氏。
あたしが人を信用できなくなった原因の人。後悔させてやる。
同じ気持ちにさせてやる。
そんなことを考え眠りについた。

次の日
黒服「いりあさんお知り合いだという方がいらっしゃいましたが?」

いりあ「じゃ〜○○さんて方だったら名前確認してVIPへ通してください。すぐいきますから、それまで他の女の子付けといてください。」

黒服「わかりました。」

ふみが来た。今日からあたしはふみに復讐をする!後悔させてやるあたしをふったこと・・・。

数分してあたしは付いていた席を他の女の子に任せ、VIPへと行った。

いりあ「いらっしゃいませ。いりあです。お待たせしました。」

ふみはあたしを見てびっくりしていた。
子供のあどけなさが消え、大人の女になっていたあたしを見て。

あたしは他の女の子に席を外させふみと2人になった。

いりあ「ふみ変わったねぇ。大人っぽくなって!昔よりかっこよくなったじゃん。彼女いるの?」

ふみ「ありがとう。今彼女はいないよ。ずっと片思いなんだ・・・。」

いりあ「へぇ〜片思いかぁ。ずっと・・って引っ越してから好きになった人いるのにこっちに来たの?それともこっちに来て好きになった子?」

ふみ「・・・・・。いりあだよ。別れてからいりあのこと忘れられなかった。あれから何人か付き合ったけどいりあ以上にならなくて、大事にできないから別れても〜3年くらい彼女いないよ。」

いりあ「えっ・・・。嘘でしょ?冷やかしならやめてよ!それじゃなくてもお客さんにそんなことばかり言われて疲れてるんだから」(笑)

ふみ「本気だよ!嘘だと思うなら友達に聞いてみな。俺友達にはすべて話してるしそれでいりあを探してもらってたんだ。それで札幌にいるって知ってこっちに来たんだ。」

いりあ「それで、そのこと今あたしに言ってど〜するの?」
(なんだ、好きにさせる手間はぶけた!ふみがあたしのこと好きなら後悔させるのなんて簡単こと)そんな気持ちになった。

ふみ「今彼氏いるのか?・・・いるよな。こんないい女になってるんだし。」

いりあ「いないよ。あたしもふみのこと忘れられなくて今は1人なの。仕事で忙しいしね」

ふみ「そっか・・・じゃ〜俺達やり直せる?今度はも〜泣かせないから。俺の傍にずっといてくれ!!」

いりあ「いいよ!でもあたし仕事忙しいからあまり外で会えないけどそれでもいい?お店でばっかりになっちゃうかもだけど」

ふみ「いいよ!それはしかたないよ。今店長なんだろう?立場わかるしさ。俺はいりあが傍にいてくれるなら会える時間少なくても我慢できるよ。」

そしてあたしはまた2股をかけることになった。
もちろん、好きなのははる1人!ふみは復讐のためだけの彼氏。

そして、ふみとはお店で会う時間が増えていった。
はるはたまにお店に来る。けれどお互いあたしのお客さんだと話していたためばれることはなかった。
それにふみはいつもVIPで飲んでいたのではると顔を合わせることはお店でもほとんどなかったのだ。

そんなある日ふみがお店が終わったら会いたいと言い出した。
その日は週末ではるがあたしの家に泊まりに来てて仕事が終わったら真っ直ぐ帰ると話していた日だった。

あたしは断ろうと「今日お店のミーティングあるから無理だよ。遅くなるしその後マネジャーたちと話しあるからさ」と話した。

ふみは「それなら仕方ないね」と言って少しすねたようだった。
それから、ラストまで飲みふみは帰っていった。
あたしも仕事が終わりはるの待つ家へと帰って朝日とともにはるの横で眠りについた。

ふみとは外で会うことがないので、体の関係はなかったが。キスはお店で隠れてしていた。

そんな関係が続きはるとは2年になろうとしていた。
そんな中あたしはふみとの関係がめんどくさくなり、も〜やめようと考えていた。
ストレスで倒れることが毎日のようにあり自分自身にも疲れていた。

それから何日かし、ふみがお店に顔を出したときふみに話がると言い話し始めた。

いりあ「あたし他に好きな人がいるのだからふみとは別れたいの。ごめんね」
これで、終わりだとおもった。これからははるだけのあたしでいようと思っていた。

ふみ「嫌だよ!!!やっと自分の気持ちがはっきりしていりあを見つけて一緒になれたのに・・・。こんな別れ方」

いりあ「ふみがあたしにしたことと同じだよ。あたしはふみを信じて一緒にいたのにふみは裏切ったしかも1番残酷な別れ方をした。あたしはそのせいで人を信用できなくなって今まで何度も泣いた。あたしホントはも〜2年になる彼氏がいる。その人のおかげでだいぶ傷が癒えてきたの。
あたしはふみのことは好きじゃない。同じ気持ちにさせたかっただけで付き合ったの。わかったら帰って!!」

ふみは何も言えなくなり肩を落として店から出て行った。
スッリキしたはずのあたしの気持ちは何故か切なく失恋した時のような気持ちだった。
それから、急にはるに会いたくなり電話をして家に来ててほしいと伝えた。
その日はそのまま仕事をして帰った。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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