作品名:三国仮想史〜董昭伝〜
作者:明哀
← 前の回 次の回 → ■ 目次
連合軍は無事に解散した。その後、董昭は孫堅と手を組んだ。
それが悪夢の始まりだった。孫堅と同盟し、共に劉表を攻めたが、
失敗し孫堅と共に陳宮まで死んだ。あだをうとうと攻め入ったが周倉が捕らえられしぶしぶ引き揚げた。董昭は沈黙していた。たった数ヶ月重臣2人を失ったのだった。
劉表とは和解をしたが、曹操との戦いは終わらなかった。歴戦の覇者曹操はさすがに
手ごわかった。だが董昭も一歩も譲らなかった。だが、彼も限界が来た。
董昭「くっ。これまでか。思えば何のために私は挙兵したのだろうか。
漢のためでもない。曹操を討つためでもない。
なぜなのか・・・・。」
董昭は沈黙した。
典偉「董昭殿、一騎打ちで決着をつけませぬか。董昭殿。」
董昭「よし、その勝負、受けて立とう。董公仁の死に際、良く見ておけ。」
董昭は最後、ありえないほどの力を見せ、典偉とも10数合戦った。が、力尽き、
典偉に殺された。
曹操は、董昭の首を見て泣いた。
曹操「董昭、なぜ・・俺を見放した・・・・。それほど、おれがいやだったのか。」
董昭の本意は、今も受け継がれることはなかった。
← 前の回 次の回 → ■ 目次
Novel Collectionsトップページ