作品名:三国仮想史〜董昭伝〜
作者:明哀
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紀霊はその日、奇襲をかけてきた。疲れに疲れていた董昭は、
戦いたくなかったため兵士たちを後退させた。
董昭は、陳宮に策を考えてくれと言った。
陳宮「大丈夫です。あのような将だったら袁術も恐れるでしょう。
   袁術に虚報を流せば袁術と紀霊が同士討ちを起こすことになります。」
董昭は、その作戦を実行した。案の定、袁術は紀霊を呼び寄せた。
紀霊と袁術の戦いが始まった。紀霊は謀反の心などなかったため、
本心から戦うつもりではなかった。だが袁術は本気であった。
紀霊軍50万のうち15万は斬り殺された。負傷者も20万に及んだ。
袁術は、紀霊から事の事態を聞かされた。
袁術は後悔したが、紀霊を不信に思う気持ちも残っていた。
結局袁術は紀霊にかわって周倉という将軍を守りに着かせた。
董昭軍の方ではその報せを聞いた兵士の疲れが取れ、いっきに気持ちよく凱旋しようと
いう気になっていた。これで士気の上がらないほうがおかしい。
周倉は確かに武芸は秀でていたがまだ青二才であった。
戦の仕方を十分に覚えてなかったため董昭は楽に落とすことができた。
周倉は、董昭に降伏した。董昭も喜んで迎え入れた。
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 一方洛陽では董卓軍の将華雄が、奮戦していた。王匡、孔融、喬帽の3将はすでに敗退していた。袁術の力は弱まったが董卓軍は強まるばかりであった。だが、
あることをきっかけに董卓軍は滅亡の路を辿ることとなる。
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